「立花聡の日常」カテゴリーアーカイブ

直径200メートルの行動範囲、上海出張の効率化

 上海出張中はほとんど、車での移動がない。

 事務所が入居する万都中心を中心に、宿泊は真ん前にある虹橋錦江ホテル、食事は万都西側にある新世紀広場。職・住・食の3点間の移動は徒歩1分~3分、まさに200メートルの行動範囲である

背後左が新世紀広場、右側の高層ビルは事務所が入居する万都中心

 上海市内の移動はタクシーがつかまらないときがあるので、なるべく避けたい。そうすると、徒歩依存が必然的な帰結になる。安心感がある。時間もコントロールできるし、効率がよい。

虹橋錦江ホテルの客室から望む事務所が入居する万都中心

 マレーシアへ移住してもう4年も経った。月例出張による上海通いも慣れてきた。ある程度の間隔を置いて上海へやってくると、街の変化ぶりがすぐに感じられるのが面白い。

何を祝うかの53歳誕生日

 10月20日、53歳誕生日。家族と研修で来馬中のベトナム人社員と、クアラルンプールの寿司店「日向」で食事。

 フェイスブックでは、誕生日設定を外したので、大量のメッセージがやってくることなく、静かな誕生日になった。多くの祝福をいただくのが嬉しいことだが、返信怠りがちな私である故の措置だ。

 私はあまり社交的でないというよりも、年賀状を1枚も出さない人である。無論お中元やお歳暮などにも無縁だ。フェイスブックも3000名以上の友人がおり、1日平均10通規模の誕生日祝いメッセージを送ることは物理的に困難である。まあ、いろんな言い訳を並べながら、要するにその辺は不得意分野である。

 家族からも「少しでも丸くなったら」と切に願われていようと、一向に改善が見られない。恐らく死ぬまで改悛はないだろうと、最近は諦められたようだ。

 いろいろあって、誕生日に「何を祝うか」を考える毎年の定例行事である。53歳になった。

マエストロ古澤氏へブラボー、ディオニュソス的な7番

 9月30日急いで出張先の台北から帰馬したのは、コンサートのためだった。

 10月1日クアラルンプールで、友人でもあるマエストロ古澤氏の雄姿を拝むことができた。ベートーヴェン7番。ワーグナーいわく「舞踏の聖化」をこれでもかというほど体感させてくれた。

 ディオニュソス的なエッセンスが横溢し、全曲クライマックスだった。指揮者としての精神的体力的消耗は半端でない。思わずブラボーを連呼してしまった。

 音楽って、本当に素晴らしい。

<写真>マレーシア・フィルハーモニー・オーケストラ(MPO)を指揮する古澤直久氏(出所:orchestra.or.jp)

台湾FB友の会開催、9/29(金)台北・狸炉端焼にて

 来週は上海と台北へ臨時出張。

 台北では、「立花聡・台湾FB友の会」を少人数で開催決定。歓迎参加!立花までメール、またはFBメッセンジャーでお申込みください。

 <日時> 9月29日(金)18:30
 <場所> 狸炉端焼
 <住所> 台北市中山區林森北路133巷5號(八條通) TEL: 02-2531-2827)
 <ご案内> なお、自由参加の二次会も予定しています。

 久しぶりの台湾、楽しみにしている。

犬同伴勤務の日々

 私の事務室には、愛犬のハチが時々ドアを叩き、入ってくる。同伴勤務が日常的な風景である。

 「仕事場に犬がいると生産性が向上し、連帯感が生まれる」というアメリカの調査があるが、それを理由にするかどうか別として、仕事の合間にコーヒーを飲みながら犬との対話を楽しみ、休憩とするのが私の流儀だ。

 仕事をし出すと、彼は静かに昼寝を始めてくれる。顧客との電話会議となれば、退室してもらうこともあるが、そのまま室内にとどまっても決して吠えたりはしない。

 というような毎日である。

上海の常宿、変わったこといろいろ

 9月3日(日)から、月例中国出張。上海での宿泊先といえば、ここ数年はずっと虹橋錦江ホテル(旧シェラトン)を常宿としている。

 今年3月、シェラトンから錦江グループに営業譲渡されてから、何か変化があったかというと、それほど大きな変化はなかったようだ。中華レストランがシェラトン時代の広東料理から北方料理と上海料理の混合に変わったのも、特に不都合はないし、むしろ気分転換になってよかったと思う。

 そうだ。今回の宿泊で気付いたが、客室に新たな装備があった。立派なスマホが備え付けられ、宿泊客は滞在中に無料で使えるという新しいサービス。さらに驚いたのは、中国でなかなかアクセスできない「Google」もなぜか提供されていることだ。

 いいですね。虹橋錦江ホテルに頑張ってほしい。何よりも事務所の真ん前にあるという地の利がある。移動の時間が節約できるし、メリットが大きい。

北欧帰りの郷愁晴らし、「炭家」で焼鳥三昧

 北欧からクアラルンプールに戻って、郷愁晴らしにまっすぐ駆け込んだのは、焼鳥店「炭家」(Sumika)。とにかく無性にこの味にありつきたいという一念。

 やっぱり、私はアジアから離れられない宿命だ。欧米にも数多くの美味はあるものの、身体の本能的な渇望はまったく異質なものだ。抗えない。

 久しぶりに「炭家」のマスターのお顔を拝見したくても、背中姿か正面でも煙に覆われてよく見えないのだ。相変わらず忙しい。いや忙しいどころではない。彼は1人の人間として労働生産性の極限に挑んでいるのだ。

 この味よ、この味。私が渇望していたのは。涙が出るほどの感動。酒が進む。1杯1杯また1杯。

 個人的な感想だが、焼鳥に関してクアラルンプールでは、一番美味しい店は「炭家」しかあり得ない。味だけでなく、経営者の経営方針や姿勢にも共感を覚えるところが多々ある。

 ラム肉もあったので、北欧帰りの余韻で頼んでみた。これはニュージーランド産だが、北欧と変わらないほど旨い。取り扱いも上手で焼き加減もちょうど良い。申し分ない。

 本当に大満足。長旅の疲れはこれですべて消えた。ご馳走様でした。

夏休み取ろう、休みはいいことだ

 ロシアのプーチン大統領はシベリア地方で夏休みに入り、釣りを楽しんでいる。アメリカのトランプ大統領もニュージャージー州のゴルフ場で今月20日まで17日間の夏休みに入った。

 日本の会社では、まだまだ「休み」が市民権を得たとは思えない。時や場所にもよるが、「休み」や「遊び」で後ろめたさを感じる場面もしばしばある。「働くこと」「頑張ること」「忙しいこと」はほぼ恒常的に善とされているからだ。

 会社に内緒で有給を使って海外旅行に行ったのはいいが、台風で帰国便が欠航となり、大顰蹙を買った人がいたりして、実に気の毒だった。そもそも休みに理由を必要とするのがおかしい。

 休みは良いことだ。「Resort」とは、Re-Sort、つまり「分類のやり直し」という意味であって、「最適化」といってもいいだろう。体調も頭脳も定期的に最適化する必要がある。

 と私はそう解釈して、自分も2週間の休暇を取って、これから北欧行きの飛行機に乗り込む。

赤道直下から北極圏へ、白夜求めて地球半分超える

 来月は、2週間というちょっと長めの夏休みを取る。北欧のまた最北の地、アイスランドとグリーンランドの旅に出る。

 赤道直下に住む私にとって、北極圏まではまさに地球半分の大移動となる。クアラルンプールからは、タイ国際航空でバンコクを経由してまずデンマークのコペンハーゲンへ移動する。

 コペンハーゲンからは、アイスランド航空に乗り、アイスランドの首都レイキャヴィークを目指す。アイスランドで観光や温泉を楽しんだ後、エア・グリーンランドでグリーンランドのイルリサットへ向かう。

 最後はグリーンランドから、もう一度コペンハーゲンとバンコク経由でクアラルンプールに戻ってくるという大旅行だ。天気をチェックしたら、いまのグリーンランドは気温摂氏1度。日没が零時、日の出もまた零時というまさに完全白夜の世界。

 たまにそういう非日常的な世界に入ってみるのは、リアリストの私にとって癒されるひと時になる。楽しみにしている。

アメニティグッズ経済学、私の「せこい」旅スタイル

 ホテルのアメニティグッズを持ち帰る。これって、大声で人様に言えることだろうか。

 私はたびたび出張先のホテルからアメニティグッズを持ち帰る。これをフェイスブックに投稿したら、「立花さんらしくない」という方もおられた。よく分かる。あまり大声で言えることを大声で言ってしまったからだ。

 まず、持ち帰ってよいかどうかのことについて、イエスという答えに異論はないだろう。使い捨てタイプのシャンプーやコンディショナー、ソープからスリッパまで、このようなアメニティグッズは宿泊料金に含まれている以上、所有権は宿泊客にある。持ち帰らないことは、所有権を放棄することだ。

 次に、合理性。使い捨てタイプのアメニティグッズは、開封したらもう使い物にならないし、次の客に回すことなく、客室清掃係に処分されてしまう。

 未開封のものを残した場合、恐らく使いまわしになるだろうと思って、以前、私はホテル勤務の友人に聞いたことがある。その答えはこうである。「ケースバイケースだ。新品同様の状態に限って再利用するが、少しでも外見上汚れた場合は破棄処分とする」。たとえばシャワーブースに入っているアメニティグッズは、シャワーで汚れた場合、たとえ未開封でも破棄処分される。

 ホテルの経営は基本的に、使い捨てタイプのアメニティグッズは、1室1泊単位でコストとして計上し、利益を算定・確保している。その分客がこれらを使わず、もらわず、新品同様で再利用可の状態で残した場合、ホテルの予定外の利益になるだけである。もちろん、これは客の判断に委ねられている。

 1室1泊単位の計算は金銭的なものであって、実際にアメニティグッズの量は合理的消費以上の量が用意されているのが常である。シャンプーも石鹸も少々潔癖症気味で反復洗浄を繰り返す客以外、使い切ることは少ないだろう。であれば、破棄処分によって確実に浪費となる。

 私が使い捨てタイプのアメニティグッズを持ち買った場合、ほぼ100%これらを自宅で1本1本最後まできれいに使い切っている。スリッパも1泊だけで捨てるのがもったいない。特に厚みがあってふかふかのコットン地の上質なものなら、自宅では1週間ほど使っている。出張の多い私は、シャンプーやコンディショナー、石鹸、スリッパなどは、ここ10年、自宅ではほとんど買ったことがない。自慢にならないかもしれないが、家計費で計算すると馬鹿にならない金額である。

 とはいってもこの類のことは、一般的な、日本的な感覚では、「せこい」といわれる。多分私は通常「せこい」人と見られていないから、「らしくない」と言われたのであろう。でも、時々「せこい」という一面をもつのも真実の私であって、いかにも自分「らしい」部分を隠すつもりはない。