売れ売れ稼げ中国市場、私は売るよりも教える番だ

 毎回中国出張に戻ってくると、必ず誰かに言われる。「立花さん、あなたは中国語がネイティブですし、経営のことも、中国のことも知り尽くしているから、中国市場の仕事やりませんか。大儲けしますよ」

 答えもいつも同じだ。「ノーサンキュー」。

 中国市場向けの営業強化研修クラスを私がやっている。1日のクラスで4~5万元の売り上げ(受講料)だが、国内販売をやればゼロが一つ違ってくるだろう。申し訳ないが、販売活動それ自体には興味がない。

 昨夜、某日本料理店で会食をしていると、突然隣のテーブルから声がかかる。「立花先生、A社のXです。以前弊社の中間管理職研修をやっていただきました、覚えておられますか」。それはそれは覚えている。「あの時、先生に散々叱られたブービー賞のY君、覚えていらっしゃいますか」。いやいや、それもしっかり覚えている。

 「そのY君は、今トップセールスになったのです。先生からあの叱りをいただいたから、どんでん返しがあったのです。本当に本当にありがとうございました」

 それはそれは素晴らしい。実はA社からまた次の営業研修にも受講幹部を派遣してもらったのだった。とはいっても、私には営業そのものよりも、もう年だし、営業マンの育成が仕事かな・・・。

 どんどん売り込んでほしい、中国市場に。私は売り方なら、いくらでも知っているが、自分から売る時代ではなくなったと思う。だから、売れ!とことん売れ!この市場に。稼げ、この市場で・・・。

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