ホテル日航知らないよ、ハノイでも人工知能が大活躍

 9月4日(日)、出張の移動日。夕方、クアラルンプール空港のベトナム航空チェックイン・カウンターで手続を待っていたら、「立花さんじゃないですか」とまた声を掛けられる。ハノイ在住の友人で、偶然にも同じ便だった。

 ベトナム航空VN680便が21時15分、定刻ハノイ・ノイバイ国際空港に到着。入国も荷物受け取りもほとんど時間がかからず、スムーズ。が、タクシーでちょっとした問題が発生。運転手は英語がまったく分からない。いや、それはよくあることでどうでもいいが、「ホテル日航」も知らないのが初めて。

160904-2310-Hanoi

 「ホテル・ニッコウ、チャン・ニャッ・トン」と、私は住所とホテル名を繰り返しても、一向に理解できない。正確にいうと、「チャン・ニャッ・トン」という通りの存在すら知らない運転手である。

 しかし、まったく慌てる気配のない若い運転手は高速を走りながらスマホを弄りはじめた。おい、君。危ないから、それやめろと制止しても一向に聞かない。彼は頑固にもGoogle Map画面を表示させて、私に押し付ける。

 「ガチャガチャガチャ・・・」。何じゃ。入力しろって。音声符号が踊っているベトナム語だらけの画面ではないか。おい、それ読めないよ。仕方ないので、とりあえず「Nikko」で検索すると、出てきた、出てきた。彼にスマホを返すと、「OK、OK」と大喜び。

 すぐにナビ機能に切り替え、ベトナム語の音声案内が始まる。「クエンチャイ」 「クエンファイ」・・・。私が自分のスマホのナビ音声機能も起動すると、同じタイミングに日越二か国語音声案内の交響楽が車内で上演始まる。おかげさまで、何とか無事ホテル日航に到着。

 人工知能の偉大さを再確認したひと時であった。

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