1月2日(月)、今日も遠出の日。8時30分、オマーン人ガイド兼運転手がホテルでピックアップしてくれ、車でニズワへ向かう。観光も兼ねて最大の目的は買出し。このため、真っ先に目指すのはニズワ・スーク(市場)。
ニズワ・スーク到着
デーツ、ナツメヤシのこと。これはアラブ人をはじめ、マレー系ムスリムの日常食である。何を隠そう、私はマレーシアに移住してからデーツの大ファンとなったのであった。
デーツの話、また後で詳しく語ることとしよう。ちなみに、今回の旅の食の話は膨大な量であるため、あえて触れずに番外編として最後にまとめたいと考えている。
スークでデーツの大量購入。デーツといっても、100種類以上ある。選ぶのに一苦労する。試食だけでもお腹いっぱいになる。デーツを美味しく食べてくれる外国人を見ると、オマーン人は皆大喜びする。
テーツの仕入れが終わると、スークの野菜・香辛料売り場へと進む。大きなスークである。早朝のラッシュがひと段落したところでやや閑散としているが、それでも市場ってわくわくするものだ。
市場とスーパーの一番大きな相違点は、市場は品目カテゴリー別の陳列になっておらず、個人店主ブースに分かれていることだ。不合理といえば不合理だが、人間付き合い中心の商取引からすれば、それがもっとも合理的なレイアウトである。
1時間以上の買出しを終えて、やっと観光になる。時間があまりないので、ニズワ・フォートに登って街並みを眺望して観光もそれで終わり。ハジャル山地の中腹にあるオアシス都市ニズワは、6世紀から7世紀にかけてはオマーンの首都であった。ゆっくり見て回るのなら1日はかかるが、今回は時間の制限で、割愛する。
ニズワ・フォート
昼食の時間だ。1時間くらいかけて4WDが山道を疾走し、ジュベル・アフダル(別名「緑の山」)に登る。海抜2000メートルを超えたところで、気温が10度以上も下がり、19度にまで落ちる。
冷涼な空気に包まれる山頂のオアシス、サハブ・ホテルでゆっくり昼食を取りたい。思ったよりも洗練された山岳リゾートで、ガーデンからの眺望は抜群である。グランドキャニオンを彷彿とさせる険しい荒涼な渓谷や山々を見渡しながら、構内のオアシス的なムードに浸かる・・・。
食事もかなりレベルが高い。もちろん中東料理である。
15時、やっと昼食を終え、帰途につく。17時、マスカット市内に帰着。夕暮れのなか、グランド・モスクを背景に記念写真を撮り、本日のプログラムは終了。いやいや、オマーンは素晴らしい国だ。