アラブの旅(8)~不思議だらけのオマーン航空搭乗記

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 1月3日(火)、ドバイへの移動日。マスカットのホテルに朝食がついていないので、早めにチェックインして空港ラウンジで食べようと7時に早々とホテルを出発。

 マスカット国際空港には、オマーン航空のビジネス・ファーストクラス専用ミニ・ターミナル(別棟)が設けられている。入ってみるとびっくり、まるでホテルのロビーだ。荷物の運搬もすべてスタッフ任せ。出国手続も保安検査もすべて専用。並ぶ時間はほぼゼロ、チェックインからラウンジまでの歩行総距離は50メートル未満。

 さらにラウンジは専用搭乗口に直結しており、そこから専用マイクロバスに乗って駐機場へ向かう。ちなみにファーストクラスの乗客には、タラップまでベンツの送迎サービスがついているようだ。さすがアラブは違う。

機内安全ビデオは可愛いアラブ人キャラクターが使われている

 あと面白いことがある。常識として一般に上位クラス乗客が優先搭乗になっているはずだが、アラブの場合どうやら順番が逆で最後に搭乗するのだ。一般客が全員搭乗してから、ビジネスやファーストの乗客が乗り込むと、はい出発と待たせないのが流儀らしい。

機内安全ビデオ

 オマーン航空WY605便は15分遅れて10時45分に出発。わずか45分のフライトなのに、2種類のメニューの選択だけでなく、テーブルクロスまで敷いて食事をサービスするのが凄い。シートベルトサインが消灯してからは、時間との戦いとなる。最後の乗客の食器を下げたのはドバイ空港直陸2分前だった。神技だ。

離陸後の風景、オマーンの山々が美しい

 12時50分、ドバイ市内のシャングリラにチェックイン。ホテルが親切に用意してくれたコーナー部屋からは、あのブルジュ・ハリファが一望できる。

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