<上海>実感に近い、日常以上・特別未満の「稲忠」

 2月24日(金)、上海事務所の社内食事会。場所は、事務所の近くの「稲忠」(炭焼きビストロ)。ワイン数本、日本酒1本とかなり飲み、食べた。

 「日常以上、特別未満」。あとからフリーペーパーを見ると、「稲忠」のユニークなキャッチフレーズに惹かれた。実際に食べて飲んでの実感にも大変近いものであった。特に手頃な価格にはコストパフォーマンスの良さを感じる。

 「居酒屋よりも、ちょっといい料理、ちょっといいお酒、ちょっといい空間、でもリーズナブル。それが私達の考えるビストロの定義です」。広告には自店の位置付けとその定義を明示しているところ、大いに評価できる。

 フリーペーパーの中でも、これほど秀逸な広告を出している業者は少ない。ほとんどの店は、「割引」「格安」を打ち出しているだけに差別化の効果が得られていない。大変残念だ。

 「本格派」「旬の食材」「プロの腕」「洗練された味」「自慢の一品」・・・。こんなありふれた文言にはもはや、消費者が動かない時代である。それ故に、ある意味で広告の差別化も重要な一環ではないだろうか。

 日常以上、特別未満。