アイスランド(7)~補正予算組め、美食にありつくために

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 レイキャヴィークの中心部、首相官邸の前に、「ライキャルブレッカ(Laekjarbrekka)」というアイスランド料理の老舗がある。

 8月10日(木)の夕食は、ここに予約を入れた。アイスランド料理の全貌を追いかけようと、いわゆるA級ものも挑戦しなければならない。

 前菜のサーモン料理と2品目のタラでもうほとんど腹いっぱい。そこでメインの魚か肉が出てくる。食材も味も申し分ない。パリのレストランと比べても遜色がない。北欧に美食なしなんて決して言わせない。

 コース料理の品々にあわせてセレクトしてくれたワインもセンスがよい。これだけのレベルだと、かなり満足度が高い。1人あたり1万5000円の料金設定も法外とはいえない。

 アイスランドは決して食音痴の国ではない。ただフランスやイタリアといった美食国家と少々違う。どこが違うかというと、A級とB級の線引きが必ずしも明確ではない。美味しいものにありつくために、一定の予算を確保しなければならない。

 なるほど、我が家のアイスランド旅行も予算枠の見直しを余儀なくされる。補正予算だ。

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