資本主義が生んだ共産主義、権力と闘う破廉恥

 マルクスは、資本家であるエンゲルスの協力をなくして、共産主義が生まれたのだろうか。換言すれば、共産主義は資本家が労働者階級から搾取した剰余価値を元に生まれたということになる。

 今の日本を見ても類似の現象が見られる。民主主義の甘い汁を吸い、独裁による恐怖や自由喪失の危険をなくして、「権力と闘う」と豪語する破廉恥は、見るに耐え難いものだ。

 「権力と闘う」には、まず権力の独裁による恐怖と闘って、勝たなければならない。そして権力と闘っていくための自由を確保すべく、まず「権力と闘う」など公然と唱えることはしないのだ。

 本気で独裁たる権力と闘うというなら、平壌にも北京にも乗り込んで広場で叫んでみるがよい。永田町で「権力と闘う」と叫ぶほど馬鹿なこと、世の中にあるのか。無知と破廉恥、それ以外の何物でもない。

 無知から生まれた無恥は、無知よりはるかに醜悪である。

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