丸1週間のベトナム出張へ、8割人生の勧め

 10月8日(日)朝、クアラルンプール発のマレーシア航空MH752便でハノイへ向かう。

 丸1週間のベトナム出張はこれまでの最長記録。案件が多い。そのなかベトナム人中堅幹部研修が2日間、日本人管理職セミナー半日、顧客会食やスタッフ社内打合せも入っており、予定がだいぶ詰まっている。

 ベトナムの仕事、本格的に取り組んで2年弱。一応の形にはなってきた。とはいえ、50代に入った人間として、今後むやみに仕事を増やしたいと思わない。

 何事もほどほどに、働くこと即ち美徳とは自分はそう思っていない。ベトナム人は勤勉だと言われているが、私から見れば彼たちはまず人生に2~3割の余裕をもたせて、その7~8割の枠内で頑張っているわけで、結構な余裕を見せている。

 日本人は10割いっぱい自分を追い詰めるから、いけない。

 人生は砂漠のようなものだ。砂漠を車で走るとき、まずタイヤから少し空気を抜いておかないと大変危険だ。タイヤの接地面積と変形自由度が大きくなることで効率よく走りやすくなるからだ。人生もまた然り。