「要らず学」とは?

 大学って、なぜ、「サバイバル学」という学科がないのだろうか。それはつまり、「大学要らず学」である故に、教えられない?

 私は経営コンサルタントだ。だが、目指す企業経営の極意は、「コンサル要らず」である。決して矛盾とは思っていない。

 親の子育てもそうだ。1日も早く子供が巣立ちして「親要らず」になることが目標ではないだろうか。

 人間の死に方もまた然り、死に際に「私が死んだ後、誰もが困らない」と思ってこそ安らかにこの世を去ることができよう。

 1人の人間にとって他人に頼られることは実は、甘美なものだ。自分の存在価値を実感する瞬間でもある。だが、それは相手に対して責任あるあり方なのだろうか。答えは各自にあってよい。

タグ: