善と善の矛盾、グラデーションの善悪世界

 税金は安いほうがいい。行政サービスは行き届いたほうがいい。

 矛盾だよ。いや、行政の無駄をなくせばいい。とはいえ、なぜか子供を公務員にならせようとする。なぜ?安定だからだと。矛盾に矛盾を重ねている。

 単なる自己中心。そういう日本人が多い。いや、自己中心と思っていないのがもっと恐ろしい。税金が安くて、行政サービスが行き届いていて、子供が公務員になって安定する。すべて、「善」ではないか。何が悪い?

 善と善の間に存する対立や矛盾が見えないからだ。世の中、善と悪の二元対極ではない。グラデーションである。善即ち悪、悪即ち善もある。

 二兎を追っても、不幸になるのは自分だけだ。

コメント: 善と善の矛盾、グラデーションの善悪世界

  1. 「矛盾だよ」。さすが立花先生、急所をついておられる。確かに立花先生の態度には矛盾がない。

    立花:企業の皆さん、使えない奴はどんどん追い払いなさい。ワークシェアリングしながら、業績を上げようなんて、とんだ矛盾です。

    顧客:しかし、それでは国民の生活が破綻しますよ。

    立花:それは我々の問題ではない。あなたは企業家であり、私はコンサルタント。自分たちの仕事のことだけ考えていればいいのです。

    顧客:なるほど・・。

    確かに、立花先生の狭い世界では矛盾はなくなった。しかし、世界から矛盾がなくなったわけではない。追い出された労働者たちの生活は破綻して、子供たちの教育もできず、就職もできず、モノをお金もなく、街はスラム化。消費者は窮乏、最終的に、景気は悪化し、企業も倒産。

    顧客:立花先生、まったくものが売れなくなりました・・。消費者がいなくなってしまったのです。あれっ、立花先生、どこですか?

    立花:私はもう、あなたたちの世界におりません。従って、コンサルタントでもありません。もうあなた方と私は無関係なのです・・・。

    矛盾のない起業家、投資家は恐ろしい存在です。環境破壊、税逃れ、安易な解雇。すべてを矛盾なく、遂行し、利益を上げて残されるものはなんだろう。資源が枯渇した世界、飢餓、放射能に汚染された空気、水。

    彼らはまったくもって利益に忠実で、矛盾した行動をとらなかった。矛盾は彼らの世界から追い出され、それを引き受けたのが残された人々。後代の人々だった・・・。

    立花:いや、我々は法律に乗っ取って適正に利益を上げただけですし、それこそ企業の使命です。いまさらそんなことを言われてもねぇ。

    *あっ、もしもご都合が悪かったら、このコメントは公開しなくても構いません。我々の間だけの話にしておきますから。

    1.  ははははは、残念ながら、そんな顧客は実在しません。あなたが描いた仮想の顧客、空想、いや、妄想の世界です。そもそも、あなたはあなた自身を私の顧客に置き換えても無意味です。

       しかし、あなたの妄想が現実になった場合、世界中の経営者がすべて、あなたのような方あるいはあなたが描いたような人間だったら、私は間違いなく失業してそして餓死します。ご心配なく。

       さらに、あることに気付いた。あなたのような方が経営者になったら、きっと、慈悲の心で別の企業から排除された不適格の「弱者」を収容してくれるのでしょう(もし、あなたの価値観と正義観に矛盾がなければ)。彼たちは生活も破たんすることなく立派に維持できるようになりますね。

       ぜひ、あなたは「弱者」収容企業の社長になっていただきたい。とてもありがたい話です。1つよろしくお願いします。

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