日東電工事案(4)~外務省・河野外務大臣へ照会、上海総領事館の民事介入問題

<前回>

 本件、在上海日本総領事館に対する再質問について、2月8日現在回答を得ていないため、外務省ならびに河野外務大臣へ照会のメールを送付した。

 総領事館による日系企業同士への民事介入は、甚だ職務範囲の逸脱だと認識している。たとえある種の善意に基づく仲介だとしても、当事者の双方に公平な事情聴取もなく、冒頭から、しかも総領事館の立場から、

 ① 時事通信の報道を「誤った情報」と断じ、
 ② 当社の時事記事引用について、「拡散によって日東電工が受ける風評被害の恐れ」と断じ、
 ③ さらに、「日東電工様の経営に大きな影響を与えかねない」とまで、特定企業の利益・不利益に並々ならぬ関心を示すこと

 に対し、到底承服・納得できるものではない。本件について最後まで追及していくつもりだ。

<添付>在上海総領事館からのメール全文転載(1月30日付

エリス・コンサルティング 立花様

大変お世話になっております。在上海総領事館の●●と申します。先ほどお電話いたしましたが、電源が切られているようでしたので、メールを差し上げました。

本日は、2月6日に御社が開催されるセミナーについて、ご相談のためご連絡いたしました。本件について、日東電工様からご連絡を頂戴し、セミナーの題材として取り上げられていることについて何ら取材(事実確認)を受けていないとのお話がありました。セミナーでどのようなお話をされるのか承知しておりませんが、対象企業の了解が得られていない場合、企業名を伏せるのが一般的ではないでしょうか?

講演内容如何によっては、誤った情報が拡散(風評被害)される恐れがあり、日東電工様の経営に大きな影響を与えかねません。つきましては、本セミナーの開催にあたり、社名や事案の使用について、一度、日東電工様をお打合せをされてはいかがでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。

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在上海日本国総領事館 領事
●●●●
200336上海市長寧区万山路8号
TEL:+86(21)5257-4766(内線●●●)
FAX:+86(21)6278-8988
e-mail:●●●●@mofa.go.jp
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<次回>

6 thoughts on “日東電工事案(4)~外務省・河野外務大臣へ照会、上海総領事館の民事介入問題

  1. >報道機関でないからといって、実名を伏せる必要性をまったく感じません。

    いや、間違っているとは言っていません。ただ、日本人の一般的な感覚とは異なると言っただけです。一般的でなくても間違っていないことはたくさんありますからね。

    あと、他社の名前を使うことは、「確かにそれは受講者は、実名でネット検索によって自由に多元的な情報を収集し、より複眼的な視野を持てるからです」というメリットがあるでしょうが、同時にセンセーショナルな広告効果もありますね。

    他社の名前を無料でしかも勝手に使って客寄せをしている、このように受け取って不快に思う人も当然いることでしょう。

    これも一般的な日本人の感覚に過ぎませんが、他人の不幸を利用するというのは、どうしても三面記事的な禁忌的の匂いがしますね。だからといって、それを日本人が嫌いでたまらないということではないのは立花先生もよくご存じの通りです。多くの日本人は三面記事が好きですから。

    >余談ですが、いままで当社の実名使用に抗議してきた日系企業は、日東電工とセイコーウォッチ(同社上海法人殺人事件の報道引用)の2社のみです。

    2社だけだからと言って、その他の会社が「お使い頂いて非常に嬉しい」と思っているとは言えませんね。

    1.  「一般的な日本人の感覚」ではサバイバルできない世界があるとすれば、「一般的ではない感覚」も必要になってくるでしょう。

       単なる他人の不幸を利用する三面記事ならば、数百円の週刊誌なら吊革広告に釣られて駅のキヨスクで購入するかもしれないが、数万円もするセミナーにせっせと代金を払ってきてくれると思いますか?

       当社セミナーの参加者の皆さんが、そこまで気前のいい野次馬だと思いますか?しかも、各地から飛行機に乗ってホテルに泊まってまで三面記事のセミナーを聞きに来ると思いますか?

       「事例を『お使い頂いて非常に嬉しい』と思っているとは言えない」というのも、あなたのいわゆる「一般的感覚」ですね。申し上げましょう、事例を使われた会社でわざわざそのセミナーに足を運んで、根掘り葉掘り問題の根源を探求し、改善と再発防止に多大な努力を尽くされた立派な日系企業もおられます。

       「一般的感覚」ではない事件当事者の日系企業もおられるわけで、世の中は「一般的感覚」の意味はあるのか、人それぞれの回答があっていいと思います。

       ただこのブログへのコメント欄もそうですが、匿名だからといって、誰かさんが無責任や無知なことを言いたい放題というのも、日本人の「一般的感覚」なのでしょうか。匿名と実名、ときどきそういう逆説的な現象もあるものですね。

       実名事例公開する人が負う責任とリスクは、おそらくブログの匿名コメントに慣れた無責任な人には理解できないでしょう。

    2. 小池さん

       1つだけ確認があります。あなたのコメントに、「他社の名前を無料でしかも勝手に使って客寄せをしている、このように受け取って不快に思う人も当然いることでしょう」という表現について、その主語は明確になっていません。それは、「誰」を指しているのでしょうか。文脈的に、私あるいは当社のことを指していると理解していますが、いかがですか。

      立花 聡

      1. 小池さん

         返事を待っていますが、いかがですか。メールも送りましたが、まだ返信をいただいていません。

         あなたが匿名を支持する理由はようやく分かりました。言いたい放題言って、言ったことに責任取らずじまいできるからですね。

         例の事例公開もそうです。実名にした以上、言ったことにすべてしっかり責任を取らねばならないのですよ。その辺ご自身の言説に照らして考えてもらいたい。

         匿名だから簡単に名前を変えて投稿すればよい。IPアドレスやメールアドレスも変えられます。ただ、ある顧客に先般言われたことを思い出します。

         顧客「立花さんは実名、コメント投稿者は匿名。そもそも議論といってもその立場の強弱の差で、傍観者もしっかり見ています」

         立花「それは実名の私が断然不利なのは分かりますよ」

         顧客「いいえ、全然違います。匿名のほうが弱いのです。無責任で言いたい放題できること、よく考えれば誰もが分かることですから、実名のほうのハンディが逆に有利に働きます」

         なるほど、思わず納得。私の顧客を「三面記事好きで実名事例セミナーに釣られてやってきた」という小池さん、あなたは自分の「一般的感覚」を勝手に人に当てはめると、結局自分の人格がそのまま露呈することになります。

         匿名の優越性はここなのです。自分の人格を知らぬうちにさらけ出してしまうことです。仮面の下の人格は仮面で変わることがない。たった1つの人格なのです。

  2. 興味深い出来事です。

    領事館からのメールは、一般的な日本人の感覚からすると、当たり障りのない話であるように見えます。

    時事通信社が許可をとらず報道をするのは、取材をしたのであれば、報道の自由という点で問題ない(仕方がない?)。エリス社は報道機関ではないから、通常は対象の許可をとるか、または名前を伏せてケースとするべきだ。

    これは一般的な日本人の感覚からは離れていないと思います。

    ただ、立花先生のおっしゃられるような、越権行為かどうか、特定の企業の利益にのみ重きをおいていないか、同じ日本企業なのに一方に加担していないか等のご主張を読むと、うーん、それもそうだな・・・と思わされますね。

    やはり立花先生は、グローバルで型破りな方だということだと思います。小企業のロジカルな主張に日本の政府機関がどのように応対するのか、楽しみです。

    1.  報道機関でないからといって、実名を伏せる必要性をまったく感じません。当社は非顧客企業(契約に縛られない)の事例について、一貫して公開情報に基づいて実名を使用しています。それは受講者は、実名でネット検索によって自由に多元的な情報を収集し、より複眼的な視野を持てるからです。グローバルとか型破りとかそういう次元ではありません。原理原則に則って実施しているのみです。

       余談ですが、いままで当社の実名使用に抗議してきた日系企業は、日東電工とセイコーウォッチ(同社上海法人殺人事件の報道引用)の2社のみです。ただ領事館まで動員したのは今回の日東電工だけです。セイコーウォッチは中国の弁護士を通じて警告状を送ってきたが、内容はともかく手続的に正常であると思います。

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