当社に応募してきた日本語堪能、日本経験あり、優秀な弁護士先生を、私がボロクソに罵倒したことで、その弁護士先生からメールが帰ってきました。
「私は、いままで、日本語能力について日本人の弁護士先生から、ずっと高い評価を頂いてきました。仕事については、弁護士事務所の中でも、上司から一度も文句を言われたことがありません。立花さんの言葉で、大変なショックを受けました」
私は、こう答えました
「日本人弁護士があなたに高い評価を与えたのは、以下四つの可能性があります。
① あなたの日本語能力が本当に高い。
② その日本人弁護士の日本語力が低い。
③ その日本人弁護士が社交辞令であなたを褒めただけ
④ あなたの耳に届かないところで別の評価をされている」
「あなたの上司があなたに文句を一度も言ったことがないのも、以下四つの可能性があります。
① 文句がない=あなたの仕事能力が本当に高い。
② 文句を言えない=上司の評価能力が低く、文句を言える立場ではない。
③ 文句を言わない=上司が何らかの意図で、辛口の批判はしない。
④ あなたの耳に届かないところで文句を言われている」
「あなたは、それぞれ、上記のどれに当たるか、根拠と事実に基づいて論証してください。論証は弁護士スキルの基本です」
その弁護士先生の回答を楽しみに待っています。
人から褒められることは、誰もがうれしい。でも、それが本当の褒めなのか、お世辞なのか、聞き分ける必要があります。私は、不器用で聞き分けができないときも多い。そのときは、その方に大変申し訳ないと思いながらも、私はそれを「お世辞」と決め込んでいます。
私は、自分が欠点だらけの人間だと自覚しています。死ぬまでずっと欠点だらけで、生きている一日一日に、なるべく一つでも多くの欠点を直すのが私の人生です。私も、私のいる会社も、「自己否定」の会社です。
本当の評価を聞きたいのなら、上司ではなく、お客様から聞くのだと思っています。