ブログ開始1周年に際して

 ブログをはじめてちょうど1年経った。基本的に1日も欠かさず日記のように付けてきた。当初は面白くて、ランキング上位を狙って、1日3回も4回も更新したが、だんだん情熱を失ったというか、多忙なビジネスで、物理的にも不可能になった。ついに、基本的に1日1回ベースに落ち着いた。

 コンサルタントとして、私の主力執筆は、ビジネスレポートである。出版社に約束した著書以外に、自社や他社の刊行物などへの寄稿がメインである。そこで、難しい問題がある――。有料コンテンツと無料コンテンツの線引き。たとえば、趣味や嗜好を中心に書き綴っていれば、そのような問題は生じないが、いざビジネスっぽい内容を無料コンテンツであるブログにも書き込んでいると、たびたびお金を払っている顧客から厳しい目線を受け止めなければならなくなる。

 有料コンテンツと無料コンテンツ、やはり、メリハリを付けなければならない。

 ブログの内容については、基本的に、私、立花聡という人物像を中心に書くようにしている。ビジネス関連は、あくまでもサブとしている。特に実務上の「問題解決」に直結するようなコンテンツは、ブログ掲載しない方針を取っている。

 また、ブログでは、自分の観点や真意を過剰に表現すると、匿名の反発を招くことがある。人それぞれの観点、世界の多様性を本気で認めることは、日本人にも中国人にも、我々アジア人にはそう簡単ではない。どうしても、「一つの正解」を求める傾向があるからだ。そこで、見解の相違で論争になり、やがて論争が白熱化すると、矛先が「事」から「人」に向けられ、人身攻撃にまで発展してしまう。

 このようなブログの特徴を考え、長くこのブログを適正な形で運営していけるよう、様々な試行錯誤を繰り返しつつ、やってきたし、また今後もやっていきたいと思う。

 「毎朝出社すると、まず立花さんのブログを読むのが日課」、このような心の温まる、励ましの言葉もいただいていると、何だか重い責任を感じずにいられなくなる。今後も最大な努力という約束で、このブログを続けていきたいと思う。どうかご応援ください。