立花の「村学」とKenshin村第1号村民宣言

 11月14日(月)、台北。

 午前は、Grandtag社のセミナー。新商品の紹介以外、中国株式市場のブリーフィングもあって参考になる。

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67910b_2木津さんと、Grandtag社セミナー会場(2011年11月14日)

 日本も中国も年金問題が大きい。将来、国に頼れない時代の到来は確実だ。老後に備えて自分年金の準備は欠かせない。日本人はどうしても日本中心的にモノを考える傾向があるが、複眼的にならないと、サバイバル力が低下する。

 日本人の海外移住は、時代的流れを見ると、避けられない。現に年金の受給額がどんどん細るなか、購買力を重視せざるを得ない。日本国内で使う1000円とタイやマレーシアあたりで使う1000円で買えるものやサービスの中身を見れば、購買力の格差が明白だ。

67910_3木津さん・N氏と、Grandtag台北事務所(2011年11月14日)

 ただ、日本人の海外移住には、「村」が必要だ。満蒙開拓史を読むと、この辺の史実が記載されている。たとえば、30年代の満州愛国信濃村の建設などが好例だ。当時、担当官庁として拓務省が中心となって、官民一体の推進が凄まじい様相を呈していた。

 時代の背景がまったく異なるが、政治的要素よりも、民族学(文化人類学)的に研究に値するだろう。昔は、資源を略奪する「拓殖」で、アジアや中国の反発を買ったものが、いまは老後を過ごすための移住先として位置づけが変わり、お金を落とす立場に逆転している。しかし、「村」はやはり必要だろう。

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67910b_4Grandtag社12周年記念晩さん会で披露されるショー

 木津さんのブログ「2011年10月27日 皆が楽しく笑って暮らせるKenshin村を作りたい!」を読んで、私は木津さんに、「立花がKenshin村の第1号村民になる」宣言をした。

 「100人には100通りの形の幸せがある」。――日本人に引かれた人生のレールは崩壊しつつある。幸福駅の方向を定めて、歩いていこう。