無法地帯か、ミャンマーにおける企業知財権の保護は?

 ヤンゴンの街頭風景。見慣れたロゴだが、よく見ると・・・???。商標法も特許法もないこの国では、日本企業は悪戦苦闘を強いられるだろう。

93965_293965b_2ヤンゴンの街頭風景。見慣れたロゴだが、よく見ると・・・???

 雑居ビルの一角に本拠地を置く、ミャンマー商標特許法律事務所のテインアウン弁護士(パートナー)を訪ねてみると、いろんな現状を聴くことができた。

 このあたりの法整備は時間の問題でいずれ出てくるだろうから、法制度自体よりも実務上の知財権防衛策がポイントになる。

93965_3ミャンマー商標特許法律事務所のテインアウン弁護士と

 商標や特許がまだしも、営業秘密あたりとなると、問題がもっと厄介。商標や特許といった形が取れず、あるいは戦略的に営業秘密にする部分について、雇用制度上のリスク管理と一体化した運用が欠かせない。

 いずれも、問題が山積だ。