神戸牛焼肉、昼から斗酒なお辞せず@大阪梅田

 11月10日(金)、大阪滞在。主に個人の私用なので、リラックスモードに入る。

 午前中ホテルでサクサク(中国脱出直後のサクサク感が何とも言えない爽快)とフェイスブックにアクセスしたら、大阪在住の友人M氏からコールが入る。急遽一緒に昼食を取ることになった。

 昼食の場所は、梅田の宿泊ホテルの近くにある「神戸あぶり牧場」。牧場やセリからの直接仕入れを行なっている店で、肉はよろしく、価格もリーズナブル。

 昼から飲む。話が盛り上がり、3人でビールを頼んで、さらに焼酎2本も開けてしまう。いやいや、さすがに酔っ払った。午後はふらふらと千鳥足で梅田で買い物。平日なのに、ちょっとした罪悪感を・・・。

鯨や河豚やキンキ、欣喜美食のひと時@大阪北新地

 11月9日(木)早朝上海浦東発のピーチ航空便で午前9時過ぎ、大阪関西空港に到着。市内に着くと、デンタルクリニック通院と個人の生保関連手続。夜は入社内定の大阪在住ベトナム人社員と会食打ち合わせ。

 会食の場所は、北新地の「弁天」。大阪出張の際、かならず足を運ぶ店である。大阪はどこの店に行っても美味しい。この店は何を食べても美味しい。彼女があまり食べたことのない料理ということで、まずは鯨ベーコンに挑戦してもらう。「美味しい!」と絶賛。

 次は、河豚の白子焼き。食べられるかな、彼女。こればかりは心配していたが、難なくペロリと平らげて、またもや「美味しい!」と絶賛。

 贅沢にいこうと、魚はキンキ。これはもう絶品。彼女の絶賛コールを待たずに、私は思わず「絶品」と歓声を上げてしまう。まさに、欣喜のひと時である。

 ご馳走様。大阪はやはり素晴らしい。

初宿泊、浦東空港エアポートホテル

 11月8日(水)。上海5泊、松江5泊の中国出張を終え、午後浦東空港へ移動してエアポートホテルにチェックインする。1泊して翌早朝のピーチ航空便で大阪関空へ飛ぶ。

 浦東空港のエアポートホテル「大衆空港賓館」は、第1ターミナルと第2ターミナルの真ん中に位置し、グレードは高くないが、利便性が抜群。料金も1泊500元くらいで手頃だ。

 旅情を誘うエアポートホテルだが、長旅で疲れた旅人にとっては単なる一睡の場に過ぎない。徒歩で空港ターミナルへ移動できるという安心感が何よりの価値である。ほっとした。

 10泊11日の中国出張で、労働ビザの更新ができた。新制度下、当初は1年ビザしか取れないといわれたが、なんとか2年ビザが降りて良かった・・・。

 大阪で美味しいものが食べたい。

西塘古鎮(4)~水郷のいろんな風景

<前回>

 西塘はデートの名所らしい。特に夜になれば、提燈の明かりが幻想的で、ロマンチックな水郷古鎮へと変身する。「昼間は老人で賑わう、夜は若者で混み合う」という人もいるが、実際に昼から多くの若いカップルがすでに殺到している。

 水郷の風景をバックに変身写真を撮る風景、これも微笑ましい。ずいぶんユニークな着物だ。中国人がイメージした和服で、なんとなくプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を連想する。

 と、いろんな風景を楽しみながら、西塘を歩いてみると、観光地として街はずいぶん綺麗だったことに気付く。相変わらず「カーッペ」と痰を吐く輩も健在だが、全体的に観光客のマナーが若干向上している。犬の糞もきちんと拾っているし、ポイ捨ても減った。

 それから、街の清掃作業も入念に行われている。公衆トイレも店のトイレも、まあまあ清潔な状態が保たれている。入場料は1人100元も取っている以上、やるべきことをやらないと、それは客に怒られるだろう。

 久しぶりの中国国内観光。大した不満もなく、楽しい1日となった。

<終わり>

西塘古鎮(3)~臭豆腐や田螺、ローカル料理満喫

<前回>

 西塘には、臭豆腐を売る専門店が多い。

 臭豆腐は、私の好物の1つである。もし、ブルーチーズ、ドリアンと臭豆腐を世界3大臭い食べ物だとしてさらにランキングで選ぶなら、私の場合やはり臭豆腐が1位。

 昼食で入った店には、田螺(タニシ)があったので、黄酒(紹興酒)を飲みながらつまむ。いかにも郷土料理的ムード満点。

 メイン料理は、老鴨餛飩湯。よく煮込んだアヒルのワンタンスープ、大変旨い。ご飯と一緒にいただく。

 午後は、ぶらぶらして茶館に入る。ローズ・ジャスミン茶に、落花生とヒマワリの種。これも江南流のティータイム。

<次回>

西塘古鎮(2)~旧邸宅と庭園の建築学・社会学的雑想

<前回>

 西塘古鎮には数多くの旧邸宅や庭園が「景点」(観光スポット)として保存されている。一つひとつ見学していくのが面白い。

 大学で建築専攻だった私は、「空間」にはいまでも興味を持ち続けている。中国の伝統的な邸宅といっても、南北地域や文化の違いで様々な様式がある。

西塘・倪宅内承慶堂

 西塘のような「江南スタイル」の旧邸宅は何と言っても、「庁」や「堂」と呼ばれるメイン・ゲストホールが建物の中心となる、という特徴がある。邸宅の主人が接客する間として、各人の主賓・上下関係が一目で分かるような座席配置になっている。よく見ると、現在中国政府の外国賓客接見の間も似たような空間でその延長線上にある。

西塘・王宅

 中国の庭園構成も特徴が目立つ。分節によって重層的な空間を作り出している。日本の庭園は確かに目立った分節が見られず、あるいは分節という概念もなく池を中心にした配置だが、中国は分節を重視し、重層的に構成された空間を回遊するという形態である。

西塘・酔園

 さらに外部景観を取り入れる借景も重視されておらず、内部景観という「小世界」で空間の限定的完結をコンセプトとしている。山や川・渓谷といった「山水」をそのままミニチュア化したところ、これらを俯瞰する主人的目線に価値を置く。

西塘・酔園

 最近、聞くところによると、多くの中国人富裕層は、中国庭園よりも枯山水風の日本庭園に傾倒しているとか。真偽はさておき、単なる流行なのか、それとも侘び寂びの心に惹かれたのか、それは知る由もない。

<次回>

西塘古鎮(1)~水郷と細い路地とノスタルジア

 11月5日(日)。休日を利用して、西塘古鎮の見学に出かける。

 西塘は、上海との境界に位置する浙江省嘉興市嘉善県にある小さな街。松江から車で40分ほどで着く。周荘や烏鎮など他の江南水郷古鎮と比べると知名度がやや低く、街の規模も若干小さい。

 ここ数年、観光地としてのブランディングが始まり、整備も急激に進んだようだ。とはいえ規模が小さいだけに、街全体がひっそりとした雰囲気を醸し出している。私はどちらかというと、そういうマイナーなところが大好きである。

 街の特徴はやはり、「弄堂」と呼ばれる路地。そびえたつ壁と壁の間の細い路地は不思議な異空間を構成し、まさに非日常的だ。石皮弄は西塘一番幅の狭い路地。その幅はなんと80センチしかない。見上げると、空が線のように見えてしまうことから、「一線天」という別称をもつ。

 日曜もあってやはり中国らしく、観光客が殺到している。ただ、街のノスタルジアがそれで破壊されることなく、いいムードを出してくれる。何よりも店の人たちがそれほど商売熱心でないところが好きだ。

 西塘の旅が続く。

<次回>

<上海・松江>地場料理「竹筷子」、素朴さ際立つ

 上海郊外の松江に出張中、今回は日系企業の幹部研修を引き受けての5泊という長い滞在。せっかくの機会だから、松江の地場料理を食べてみたい。

 「竹筷子」は数少ない松江料理の1店である。「竹筷子」とは、竹箸のこと。どちらかというと、素朴な家庭料理あるいは農家料理のイメージが極めて強い。

 「稲草扎肉」。「扎肉」とえば、浙江料理。浙江省に近い松江は相当その影響を受けたのだろう。豚の角煮ではあるが、笹の葉で縛り付けて仕上げるだけにより素朴さが際立つ。見た目より、あっさりしているし、旨い。ご飯が欲しくなる一品だ。

 「小腸百葉結」。ホルモンと押し湯葉の醤油煮込み。これも典型的な江南料理。ホルモン大好きな私だが、中国では食の安全を考慮してあまりホルモン系に手を出さないが、ついついて誘惑に負けてしまう・・・。

 「獅子頭滷蛋」。これが出たら、もうご飯抜きでは話にならない。ついつい食べすぎ、そして白酒の飲み過ぎ。ほかにもいろいろ食べて、勘定を締めてみると、1人100元ちょっと。安い、安い。

 ご馳走様。

元気のない「日本人街」、松江出張初日

 11月2日(木)、上海市内から郊外の松江へ移動。松江の日系企業某社の幹部研修を週末かけて行う。

 松江は基本的に工業の街。日系の工場も多い。私が泊まるホリディ・インの近くに普照街という「日本人街」があって、そのなかでももっとも老舗である「魯山人」という日本料理店に出向いてみた。

 店名があまりにも偉大だったのに、期待が大きかった。味はまあまあ、ただウエイトレスたちが一生懸命働いているのが印象的だった。何回も通おうという衝動は沸かない。そして、ホーチミンのレタントンのような活気もまったくない。

 松江もそうだが、中国は全体的にもう一時期の高揚感が沸くような国ではなくなった。私自身も中国に対する興味が日に日に薄れ、いわゆるわくわく感がなくなってきている。時代の趨勢なのか、それとも私の浮気性なのか、よく分からない。

 もうどうでもいい。

叩けば埃が出る、日系企業内部不正行為セミナー開催

 11月1日(水)、上海で「日系企業内部不正行為調査と対処実務セミナー」を定員超過の満席開催。

 日系企業内部の不正行為が増えたよりも、発覚が増えたといった方が適切だろう。長きにわたってぬくぬくと巣食ってきた悪がついに何らかのきっかけで露出した、そうしたパターンがほとんどではないだろうか。経費の不正請求から、リベート収受や不正着服、利益相反取引まで、会社資産の横領を中心に不正が多岐にわたる。

 叩けば埃が出る――。経営年数を積み上げてきた大半の在中日系企業には、大なり小なりの不正が存在している。折しも中国経済・市場不況の風が吹き荒れるなか、不正事件の露出が旬を迎える、という時期ではないだろうか。

 企業内不正は個別事件にとどまらず、悪影響の波及効果が深刻だ。特に証拠不十分などによって摘発や処分できない場合、ないし一部お金まで出して問題従業員(容疑者)に辞めてもらう場合、コツコツと働く勤勉誠実な従業員たちには甚だ不公平である。中に「正直者が馬鹿を見る」で悪の道に走り出す誘発事案も少なくない。

 企業にとってみれば、いざ不正事件が発生した場合、調査活動だけでなく、確固たる証拠を入手することが困難な場合がほとんど。企業は警察ではない。捜査権もなければ、捜査のノウハウもない。本業を放り出して不正事件の調査や摘発に没頭するのがまさに本末転倒。

 このため、不正行為は摘発よりも牽制効果が機能する予防措置を最優先しなければならない。セミナーでは、他律型統制と自律型統制の構築事例として、「中国流」内部通報・告発制度、ローテーション制度、従業員主導の自浄型モニタリング制度を挙げ、解説した。

 セミナーのウェブ中継テストを今回、行ったところ、効果が悪くないようだ。来年以降は試験的に一部実施してみようと考えている。

Satoshi Tachibana Official Blog