崖っぷちまであと1キロ、激変の時代に突入する中国

 「崖っぷちまであと1キロ」

 中国経済が深刻な局面を迎えた。いわゆる「中国崩壊論」といえば、外国メディアの煽りと相場が決まっている。ところが、今回の発言は外国メディアではない。なんと中国の楼継偉財政相であった。

 今年2月26日、G20財務相・中央銀行総裁会議の構造改革フォーラムで楼氏が発言した内容が、中国国内で大きな波紋を呼んだ。いや激震が走ったといっていいだろう。しかし、これだけ重大なニュースをなぜか日系メディアが全然取り上げていない。

 ついに先日7月22日、李克強首相は北京で国際機関トップらと協議した後の記者会見で、中国が深刻な長期的景気後退に陥っていると認めた。

 かなり深刻な状況だ。「産能過剰」(生産能力過剰)がもっとも中核的な問題で、その削減にはリストラの嵐が伴う。数百万人規模のリストラには、法制度の担保が必要で、そのために労働契約法の改正が不可欠である。

 中国は激変の時代に突入する。

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コメント: 崖っぷちまであと1キロ、激変の時代に突入する中国

  1. 「崖っぷちまであと1キロ」

    あと、1か月でもなく、1年でもなく、10年でもない。「1キロ」! やたら近そうでありながら、幾年先でも不思議はない。

    しかも、山を転げ落ちるわけでないから、崖にたどり着くまでは現状維持でなんら問題はなく、かつ恐怖をイメージさせることができるという絶妙さ。

    政治家なら是非学ばなければならない表現ですね。

    勉強させて頂きました。

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