海外拠点の経営者型トップ、批判的思考と質問力

 ベトナムも中国も、日本企業の海外拠点を預かる日本人駐在員が経営者の素質を有しているかどうか、海外事業の成敗がかかっている。

 本社指示待ち型の人なら、基本的にこのような要職に向いていない。経営課題の本質を見抜く力をもち、3年後、5年後ないし10年後のビジョンとにらめっこして、戦略と方針を見出すべく、必死の姿勢が必要だ。

 経営現場でいろんな日本人幹部と対話をもち、接した時点で失礼とは思いつつもまずは人物判断をする。その基準の1つは、質問力。本質を突いた質問をぶつけてきたときほど興奮することはない。ビリビリっという感電感がたまらない。

 逆に、指示待ち型で主体的思考力をもたない人だと、つねに「私がやっていることは問題を引き起こさないだろうか」とばかり気を使う。これは紛れもなく敗者の第一歩といえる。

 日本型の組織では、批判的思考をもつ人間は必ずしも評価されるわけではない(抹殺されることも多々ある)。故に思考の萎縮は必然的帰結であろう。ただ逆タイプの人も少数ながら存在する。組織との衝突を恐れず、あの手この手を使って経営者の本領を発揮しようとする。思わず応援したくなるような人たちである。

 と、コンサルタントとは、顧客に選ばれながら、顧客を選ぶものだ。

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