台風で揺れる列島、石原氏「天罰説」を再考

 台風で日本列島が揺れている。我ら、自然災害もなく南国の平和な「楽園」に住んでいる人間が発するあらゆる言説も無力化する。「不謹慎」と批判され、非難され、罵倒されることを覚悟のうえ、少し書かせてもらいたい。

 ふと思い付くは、8年前東日本大震災当時の石原慎太郎都知事(当時)の発言――。「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」。叩かれた。

 私は石原氏の発言をこう解読していた。「日本人の我欲に対して、天罰が下された。被災者は、日本人全員の代わりに受難したのである。被災地・被災者へのお見舞いは当然のことながら、日本人全員が天罰たるメッセージを重く受け止め、反省すべきだ」と。

 発言の中で石原氏がさらに付け加えた。「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲。我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」。私は同感だ。

 いまの香港で起きていることに対して、どのくらいの日本人が関心を寄せているのか。某FB友の投稿を一部引用する――。

 「現在の香港の状況について、僕は日本人の興味の無さ、関心の無さに呆れてしまう。自分達に影響がないから、というのもあるかもしれないが、『政府に楯突いて勝てるのか?』と言った意見や、在香港の日本人からは『迷惑だ』と言った意見も聞かれる。…『迷惑だ』という日本人も、それは帰るべき国があるから他人事であり、実際同じような状況下に日本が陥った時、同じ様に意見できるかは疑問だ」

 まさしく石原氏が指摘したような我欲の表出ではないかと、私は思う。

 台風の被災者の方々には心からお見舞い申し上げると共に、天罰説をいまいちど吟味し、反省すべきところを一緒に反省しようではないか。

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コメント: 台風で揺れる列島、石原氏「天罰説」を再考

  1. 広範囲での被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を願っています。心身ともに十分気を付けてお過ごしくださいます様お祈りいたしています。この過去の石原さんの天罰接、こんなに次々と災害が、被害が、天罰と言われても仕方ない事多々ある。自然を破壊し、原子力反対を唱え己の利益儲けにつなげる奴ら、「国会議員も含め」、また原子力反対者は、「国会議員も含め」過去にはCO2を騒いでいたが、原子力反対を騒ぎをあらわにしてからはダンマリ、一貫性のない野党の馬鹿ども、原子力が有るにも関わらず、火力をと、火力がどれだけ悪影響を与えているのか知らないはずないだろう?余計なお金を投資してバンバン炊き、お天道様が怒っていると思う。お天道様が耐えかねているのだと思う。いい加減に目を覚まさなければこんなことで済まなくなると感じる。????学者とか名の付く偏った奴ら、きちんととこれらについても説明してみろ、と言いたい。日本の国、自衛隊がいらないと言ってる野党のやつら、本当に要らないのか?ハッキリせよ。こんな状況の中自衛隊が居なくて誰が?何を?出来るというのか?要らないといった人達これについても説明してみろ>一刻も早く改憲をして本来の日本に戻すべきだ。

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