<続編>私はなぜ、幸福実現党を支持するのか?

<前回>

 前編では私が幸福実現党を支持する理由を述べた。予想通り、宗教背景を持つ同党への支持に驚く声もあった。そのことに率直に触れてみたい。

ツイッターでは私の記事が幸福実現党党首の釈量子氏にシェアされた

 まず1点目、正直に言おう。もし同じ政策を掲げる非宗教背景の政党があれば、私はそれを支持したかもしれない。残念ながら、そんな政党は今のところ存在しない。どの政党も耳障りの良い、美辞麗句で固められた抽象的な政策、いや、政策ともいえないような代物ばかりを打ち出し、単に票を集めようとしている。投票棄権も考えたのだが、どうも諦めきれない。そこで幸福実現党支持を決意した。

 次に2点目、私は仕事柄、人(Who)よりもまず事(What)を見る習性がついている。誰々が何を言った。Aさんだから信用しようとか、Bさんだから怪しいとか、それは大変幼稚な判断方法だ。まずその何(What)を検証する。目隠しの利き酒と同じ。銘柄が何かは重要ではない。肝心なのは自分にとって美味しい酒であることだ。それだけの話だ。

 そして3点目、宗教が絡んでいるとどうも怪しいという最近の日本人の感覚について、これははっきり言って自信のなさの表れだ。騙されるのが怖いといっても、結局自分が主体性をもって判断すればいいだけのことだ。たとえ宗教であれ何であれ、国家国民にとって有益な政策だったらそれを支持し、ダメな部分があったらその部分を無視し、切り捨てればいい。

 その政党が国政担当した場合、厳しい目でチェックし監視する。それがわれわれ国民、有権者の義務ではないか。勉強すること、自分の脳を充実させ、しっかり判断力を身につけること、それだけやっておけば、騙されることは決してあり得ない。あってはならない。宗教とかなんとかで忌避することも全く必要ない。

 さらに4点目、宗教と信仰の関係。アメリカドルの紙幣や硬貨の裏には「In God We Trust」(我ら神を信ず)という文言が書かれている。米国は宗教自由の民主制国家である。なぜ法定通貨に「神」が示されているのか。

 「神」は「信仰」であり、決して「宗教」に直結しない。米ドルの文言は善意の下で信じていいのは神のみであるという意味が含まれていると理解すべきだろう。神のもとで、信仰に基づく倫理が秩序の基盤である。それは具体的に特定の宗教を指しているわけではない。

 私は、無宗教・有信仰者である。聖書もコーランも仏教思想も儒教思想も、哲学の一環として勉強している。私はいいとこ取り主義で、敬虔な宗教信者の方からみれば、いささか無節操かもしれないが、そのへんはご容赦を。ただ、私には私の神が存在しているし、その神を信じている。それは信仰である。

 最後に5点目、個人の損得。私が支持政党変更の明言によって、顧客を含めた周辺の離反から種々の経済的損失(特に機会損失)を蒙る。そのリスクは十分にあるだろう。だが、顧客のなかに逆の見方をする人もいる。私の仕事(経営コンサルタント)は論理的議論と結論、観点の明示をもって完結する。失注を心配してあれこれ言葉を選んで顧客に迎合したら、話にならない。職業倫理に反する。もちろん顧客に首を切られるのは1回2回だけではない。

 この辺に関してはひとえに、自分の信仰があっての生き方である。そこから心の安寧、真の自由、そして幸福が生まれる。私自身の「幸福実現」法である。

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コメント: <続編>私はなぜ、幸福実現党を支持するのか?

  1. 勇気ある決断と宣言だと思います。真性保守とは、立花先生のような方のことだと感じました。     5つの御指摘のどれもが正鵠を得ており、豊富で厳しいご経験に裏打ちされた心の叫びであると思います。全ての日本人とくに、自称保守や政府与党及びその支持者達に是非読んでもらいたいですね。

  2. 潔さと真摯さを感じ、素晴らしいなと感銘致しました。
    コメントせずにいられませんでした。
    ありがとうございます。
    「whoよりwhatを見る」そのような方々が増えていって下さる事を希望しております。

  3. 正しく正論。信仰に基づく正論ですぬ。
    こうでなくっちや!と勇気をいただきました。
    感謝です

  4. 正しく正論。信仰に基づく正論ですぬ。
    こうでなくっちや!と勇気をいただきました。
    感謝です

  5. 素晴らしいですね❤️
    ㊗️❤️
    心より感謝と祝福申し上げます

    感謝
    合掌

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