ありがとう、ありがとう、ありがとう、10年間の感謝と幸せ

 2010年6月30日、私にとって記念すべき日だ。10年前のこの日、2000年6月30日、私、立花聡は、サラリーマン生涯に終止符を打った

 長かったような10年、またあっという間の10年、この10年で、私はある大きな、大きな財産を手に入れた――「信頼」。多くのお客様から寄せられた信頼。

 この記念すべき日に、オークラ・ガーデンホテル上海でセミナーが開催された。昨日の超満員セミナーに続き、今日も机なしのスタッフ席までお客様で埋まった会場を前に私は目頭が熱くなった。感謝の言葉を述べながら、思わず感極まった私は一瞬声を詰まらせる失態を演じた。

39582_2セミナー(10年6月30日、オークラ・ガーデンホテル上海にて)

 この記念すべき日に、初出版で私の著書「実務解説 中国労働契約法」が日本で刊行され、各書店の店頭に並べられるようになった。

 人から感謝されることも、人に感謝することも、最大な幸せだ。感謝の気持ちを持つというが、私は、感謝の気持ちは自然に湧き出るものだと思う。それは、幸せの泉なのである。

 神社寺院の参拝に行くと、通常、願い事を叶えてくれるよう神様に祈るが、私はそのような祈りを一切しない。ただひたすら神様に感謝するのみである。私は、十分に幸せだ。私には、何の願い事もないのである。これだけ幸せを与えてくれた神様に、欲張りを言ったら罰が当たる。感謝するのみである。合掌して神様に感謝を捧げ続けると、妙なことに、更なる甘美な幸福感に全身全霊が浸かるようになる。

 神様は神社寺院にいるだけではない。私たちの周り、すべてのところに宿っている。一本の木、一枚の葉、一輪の花、一粒の米・・・じーっと見つめていると、感謝の気持ちが沸いてくる。そして、知らずにまたもや甘美な幸福感に浸かる・・・

 神様は世界のいたるところに宿っている。そして、心の中に・・・

 独立10周年記念日に、私はすべての人に感謝し、この世界に感謝し、そして、神様に感謝する。どうしても願い事といえば、みんなも、もっと多くの人が私と同じ気持ちになれるよう祈りたい。

 ありがとう、ありがとう、ありがとう。