庭師が仕事を終えた後、芝や植木の剪定によって生じた草くずや葉がプールに落ちる。風が吹けば、さらに細かいゴミが入り込み、そのまま放置すれば排水ポンプが詰まり、ろ過機能が低下する。そのため、プールに潜り、網で落ち葉や草くずを取り除く必要がある。
庭付き、プール付きの家は、一見すると理想的な住環境に思えるが、メンテナンスには多くの手間がかかる。
プールのクリーニングは週1回、業者が行ってくれる。水の透明度を保ち、藻の発生を防ぐためには、塩素の投入やpHの調整が必要だ。フィルターの清掃や定期的な水の入れ替えも欠かせない。維持管理を怠れば、プールはたちまち緑色に変色し、見るも無残な状態になってしまう。
庭もまた、定期的な芝刈りや植栽の剪定が欠かせない。通常は1か月半ごとに庭師に来てもらっているが、今回は忙しく、3か月近く手をつけられずにいた。その結果、草がぼうぼうに生い茂ってしまった。
庭やプールがある家は、確かに見栄えがよい。しかし、その裏には日々の細やかな管理と労力がある。単なる「豪華な生活」ではなく、それを維持するための努力とコストが求められるのだ。