出藍の誉れ。
日中国交正常化後、当時世界第二位の経済大国だった日本は、中国へさまざまな援助を行った。あれは慈善事業ではない。将来の巨大市場を見込んだ、国家規模の青田買いである。
半世紀が経ち、青田は大豊作になった。投資先だった中国は、転落する日本を追い越し、かつての投資家だった日本の地位を奪ったどころか、はるか先まで行ってしまった。
「青は藍より出でて、藍より青し」
日本から資金、技術、経営を取り入れた中国は、いまや日本より青くなった。ならば、いよいよ収穫である。中国の市場、資本、技術、ネットワークを使い、投資利益を回収すればよい。
ところが日本は、実った稲を刈り取るどころか、田んぼに火を放とうとしている。値上がりした投資先から利益を得るのではなく、経営者が気に入らないと株券を燃やす。青田のうちは金を出し、大豊作になったら腹を立て、藍より青くなった青に喧嘩を売る。
日本の損得計算書は、いったいどこへ消えたのだろうか。





