「一斑」と「一葉」の見分け、混沌時代の「斑葉混同」

 「全豹一斑」と「一葉知秋」

 もののごく一部を見て、全体を推測し判断すること。そして、わずかな前兆や現象から、事の大勢や本質、また物事の衰亡を察知すること。

 「一斑」と「一葉」。われわれは日々日常の生活や仕事のなかで、数多くの事象に触れている。単体の事象(あるいは一定程度の集合体)から予測し、結論を導き出し、そして判断に至り、行動に出る。するとこのプロセスの源となる材料が果たして「一斑」かそれとも「一葉」か、とても重要になる。

 「一斑」と「一葉」。これほど対極的で、一見対立や矛盾にさえ見えてしまうほどの概念はほかにあるまい。実は矛盾も対立もしていない。それは「事柄の本質」という本質の大切さをいっているのである。

 情報が溢れ、混沌とした時代である。「斑葉混同」のリスクが増大する時代でもある。

コメント: 「一斑」と「一葉」の見分け、混沌時代の「斑葉混同」

  1. 立花先生ならではの深いお言葉ですね。
    勉強させて頂きました。(ネットで調べて初めて意味が分かりました。

    今日、こんなニュースが出ていました。

    http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/川内原発再稼動で再び懸念される「海の環境破壊」/ar-AAdZqOE#page=2

    原発停止の期間に自然環境が大幅に改善されたというものですね。再稼働でまたもや破壊されてしまうのではと心配されています。

    こんなニュースをみて、やはり原発停止が正解なのではないかと思うのは、「全豹一斑」と「一葉知秋」、いずれなのでしょうかね。

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