ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(9)~賃金構造における「動静分離」原理
S. Tachibana
<前回> 前回は、長期取引における「静」と「動」の関係を取り上げ、航空運賃「燃油サーチャージ」の例から、賃金構造も「動静分離」の多重層に分割して対応することの必要性を解説した。今回からは、「動静分離…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(8)~賃下げができない
S. Tachibana
<前回> 前回は、ベトナム法による企業の「人事権」への制限に触れ、初期労働契約に「人事権」に係る内容を一旦約定すれば、後日企業が「人事権」を発動したい場合、労使双方の合意による労働契約の変更が必要と…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(7)~ベトナム法による人事権制限と否定
S. Tachibana
<前回> 前回は、ベトナムにおける「解雇権」の喪失リスクとその深刻な影響を解説した。「解雇権」、または「人事権」、どれか一つの権利さえ保有していれば、人事労務管理を円滑に行うことができる。たとえば、…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(6)~ベトナムで解雇権を喪失したとき
S. Tachibana
<前回> 前回まで述べたとおり、現行のベトナム労働法に規定されている解雇における過酷な立証責任は、実務上の解雇手続をほぼ不可能な状態に陥れている。それ故に、最終的に示談などの法外解決によって、金銭を…
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ベトナム労働現場に暗雲、中国追うも中国より厳しい
S. Tachibana
● 中国を知らずしてベトナムを語るな ベトナムと中国、仲が悪いものの、この2つの国は、驚くほどの類似点を有している。 ベトナムも中国も、同じ儒教思想に統治される国同士である。同じ社会主義国家である…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(5)~非円満退職の利益と労働法設計の欠陥
S. Tachibana
<前回> 前回は、解雇機能の必要性を述べ、また解雇実務上の「法内解決」と「法外解決」について解説し、いわゆる「示談」による「法外解決」の問題点と怖さを指摘した。今回は、「示談」からさらに解雇問題を掘…
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▶【立花レビュー】2019.10.02~ベトナムの残業問題・香港騒動と中国の異変 など
S. Tachibana
<第1部> ベトナム残業時間上限超過分を特別ボーナス支給で処理していいか? ベトナム残業時間上限超過分の残業代経費計上問題、税務署との掛け合い ベトナム労働法改正案の年間残業上限400時間への引…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(4)~解雇における「法内解決」と「法外解決」
S. Tachibana
<前回> 前回は、解雇の話をいろいろした。ベトナムでの解雇は、有期労働契約の終了など一部の情況を除いて、理由が必要であって、なおその理由を立証しなければならない。それに相当の取引コストがかかることを…
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ベトナム労働法制度と企業の「人事権」(3)~労働者の解雇事由・立証と取引コスト
S. Tachibana
<前回> 前回で述べた通り、ベトナム政府は無期限労働契約の主流化、つまり終身雇用の主流化を目指している。では、それが企業にとっての不利益やリスクは何か。その道筋をたどって話を展開していきたい。 ●…
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