エクスプロアの思い出、古き良き時代の面影はいずこへ

 エクスプロア・ブログの急遽閉鎖。ブロガーを含めたユーザーたちの不満や抗議の声には、どうやらエクスプロア社が耳を傾けて反応する意思がないようだ。

 昔はそうではなかった。数年前、何かしらのクレームがあると、すぐに運営側から連絡してきて速やかに対処してくれた。ときどき、創業者のO氏、トップが自らメールしてきたりすることも珍しくなかった。

 O氏とは90年代からの古い友人。あの時代に共に上海で中国のテイクオフを目撃し、数多くの中国観を共有した連帯感、いまでも鮮明に記憶している。

 エクスプロアの創業初期、日本語メディアのパイオニアとしての先行性、また後日最盛期を迎えてのプレゼンスや貫禄には感心するものが多々あった。ところが、数年前のサイトの売却とオーナー・運営者の変更で、エクスプロアの変色・変質(私個人的な直感)のフェードアウト的な進行が極めてネガティブ的ものであったと、私はそう捉えている。

 そして、今回のブログ閉鎖、乱暴極まりない移行措置には閉口するばかりだ。いろんなやむを得ない内部的な事情はあっただろう。真摯に関係者に説明し、対話をもって問題の解決に取り組むべきではないだろうか。むしろ、それがメディアの一番得意なところではないだろうか。

 現状を見て残念でならない。