マキアヴェッリ論(5)~米中貿易戦争はなぜ妥協できないのか?
S. Tachibana
<前回> 「君主は、自らの権威を傷つけるおそれのある妥協は、絶対にすべきではない。たとえそれを耐えぬく自身があったとしても、この種の妥協は絶対にしてはならない。なぜならほとんど常に、譲歩に譲歩を重ねる…
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マキアヴェッリ論(4)~善意から生まれる悪、性悪説があっての性善説
S. Tachibana
<前回> 「人の為す事業は、動機ではなく、結果から評価されるべきである」(マキアヴェッリ『政略論』) 「人を率いていくほどの者ならば、常に考慮しておくべきことの1つは、人の恨みは悪行からだけでなく善行…
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マキアヴェッリ論(3)~愛されるよりも恐れられよ、経営者の鉄則
S. Tachibana
<前回> 「君主にとっては、愛されるのと恐れられるのとどちらが望ましいであろうか。当然のことながら、ほとんどすべての君主は、両方ともを重ねそなえているのが望ましい、と答えるにちがいない。しかし、・・・…
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マキアヴェッリ論(2)~酷薄の悪評など気にするな、トランプ氏のブロッキズム
S. Tachibana
<前回> 「君主たる者、酷薄だという悪評を立てれられても気にする必要はない。歴史は、思いやりに満ちた人物よりも、酷薄と評判だった人々のほうが、どれほど民衆を団結させ、彼らの信頼を獲得し、秩序を確立した…
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マキアヴェッリ論(1)~正義なき力と力なき正義、醜悪と美弱
S. Tachibana
「歴史に残るほどの国家ならば必ず、どれほど立派な為政者に恵まれようとも、2つのことに基盤をおいたうえで種々の政策を実施したのであった。それは正義と力である。正義は、国内に敵をつくらないために必要であり…
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【時事解読】愚は癌より怖し、馬雲氏の「賢愚論」雑感
S. Tachibana
「愚というのは、癌よりも怖い。愚は絶対に治らないからだ」 アリババの馬雲(ジャック・マー)会長はダボス会議でこう語った。「私は人を雇う際に、私よりも賢い人を雇うようにしている。4~5年後に私の上司に…
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万人の万人に対する闘争、人間の本性と競争の原理
S. Tachibana
「万人の万人に対する闘争状態」。――ホッブズの「リヴァイアサン」(第1部)を読み終えた。 西洋政治思想・哲学の古典と思って読み出したら、延々と人間論が続く。実はこれはステップバイステップの論証であ…
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織田信長の「国替え」と「職位流動性」の原理
S. Tachibana
私が常に唱えている「職位流動性」を裏付ける1つの歴史的根拠を申し上げます。 1573年、小谷城の浅井長政を滅ぼした織田信長は、その功績が大きかった羽柴秀吉(豊臣秀吉)に、浅井家の旧領12万石を与え…
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