哲人王なき時代に――プラトン、トランプ、そして私の統治観
S. Tachibana
プラトンが『国家』や『法律』で展開した民主主義批判は、本質的に次の二点に集約される。 1. 知の欠如と数の暴力という矛盾 第一に、「知を持たぬ者が、数の力で支配する」という矛盾である。「船において…
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「視認性」を捨てるという選択——構造の暴力と、思索の自由について
S. Tachibana
● 視認性は暴力である 私は、小見出しが嫌いだ。いや、正確には、文章を読む際に目に飛び込んでくるあの"まとめ"の姿勢が、私の思索を妨げるのだ。文章を読むとは、本来、著者の思索の流れに身を委ね、あるい…
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階級を超えた凡庸、愚鈍な「大衆」と1500円の牛どん
S. Tachibana
● SNSは馬鹿発見機である 何度も言っているように、SNSは馬鹿発見機である。よほど勉強して慎重に運用しなければ、単に自分の無知と浅はかさを全世界に晒すだけの装置となる。言論の自由とは、実に恐ろし…
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<雑論>「反中」と「Made in China」のジレンマ / のび太の反撃は“テロ”か“正義”か? / 賢人と愚人の統治構造 / 思考を奪う民主主義、反論できない「常識」の正体 / 人事コンサルタントの終焉とAI時代の評価軸
S. Tachibana
● 「反中」と「Made in China」のジレンマ 米中貿易戦争は、すでに外交交渉の場を超え、SNSという公開空間へと波及している。最近象徴的な事例が起きた。トランプ陣営の報道官、キャロライン・…
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ムスリム労務管理(5)~生産性の低い従業員の解雇、温情社会に合わないか?
S. Tachibana
<前回> 先日、マレーシアの大学授業ETCクラスで、私は労働生産性の低い社員には、減給や解雇を容赦なく行うべきだと説いた。しかし、これはどうもマレー系の(温情)社会に馴染まないようで、授業後に学生か…
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中国人事労務基礎(3)~労働者の「強弱区分」、線引きはなぜ必要か?
S. Tachibana
<前回> 前回では、「強い労働者」も「弱い労働者」も一律に同じ労働法・労働契約法によって守られるのでは、不公平なので、区分しなければならないと解説しました。では、「強い労働者」と「弱い労働者」をどの…
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ERISが重視する「三位一体」の人材育成 / ERIS Internship Strategy: A Trinity of Lifelong Capabilities
S. Tachibana
当社は間もなくマレーシアにおいて大学生インターンシップの受け入れを開始する予定である。受け入れるインターン生は、当社が実務教育を行っているETC(ERIS Talent Class)プログラムの中か…
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不利益処分や合意解雇でも、後日に労働紛争になるリスクがある / Even if there is agreement on a dismissal, there is a risk of a labour dispute at a later date
S. Tachibana
会社が従業員に減給など不利益処分の通知書を発行した場合、または労使間で協議解雇の合意書が締結されている場合であっても、後日に労働紛争になることがある。 例えば、労働者が処分を受けた際、または合意書…
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