<雑論>「録音」に大騒ぎする国民 / 縦深なき国家イスラエルと台湾の限界 / 二重回帰不能の国ニッポン / 一票あたりのコストは200万円
S. Tachibana
● 「録音」に大騒ぎする国民 ある日、隣国から「密録」が届けられた。タイの首相がカンボジアの元首相と電話で語り合ったその内容が、堂々と晒された。それを見た国民の中には、「うちの首相はこんなこと言って…
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電柱地中化と民主主義制度の取引コスト
S. Tachibana
海外に長く住んでいる私が日本に一時帰国した際、最も違和感を覚えるのは、電柱だらけの都市スカイラインである。都市の景観だけでなく、災害対策の観点からも、電線・電柱の地中化は都市インフラにおける重要な課…
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台湾アイデンティティの迷宮、文化と政治のねじれがもたらす文明の揺らぎ
S. Tachibana
<前回> ● 北京語で「台湾は中国じゃない」と叫ぶ不思議な島 台湾人の多くは、自らを「中国人ではない」と自認しながらも、その文化的・歴史的ルーツにおいて中華文化のルーツを否定しきれずにいる。このねじ…
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<雑論>米中の戦略 / 「マテリアリズム」の誤解 / 科学技術の進歩と思想の断絶 / 政治家批判をしない理由
S. Tachibana
● 米中の戦略 中国には明確な対米戦略があるのに、アメリカには対中戦略がない。それが米中の本質的な差である。 中国の戦略はシンプルだ。まずは「一帯一路」で世界の物流と経済を握る。次に「台湾統一」で…
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「大陸人の民度が台湾人より高い」とは何か?歪んだ民主主義の精神的崩壊
S. Tachibana
● 台湾に失われた「余裕」という文明の核 本日、ウェブセミナーを終えて、某日本人駐在員経営幹部A氏と雑談を交わした。A氏は中国10年、台湾10年の駐在歴をもつベテランである。冒頭からA氏はこう切り出…
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現代民主主義の全体主義化、毛沢東も真っ青な「文化大革命2.0」
S. Tachibana
<前回> プーチンがこう語った――。 「現代社会では、価値観や意味づけをする空間は、激しい競争に晒されています。人の頭にいかに影響を及ぼすかをめぐり、激しい、アグレッシブな戦いが進行しています。伝…
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中国の紅白結婚式をめぐって、物語を制する者が世界を制す
S. Tachibana
● 色彩の変容と文化の再構築 かつて中国において、赤と白は厳然たる意味の分化を持っていた。赤は慶事を、白は弔事を象徴し、婚礼には赤、葬礼には白という使用区分は、儀礼的な秩序と価値体系の一部として受け…
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<雑論>現実主義の立脚点と「議論からの逃避」~人格攻撃を超えて / 問いなき知性と実学なき教育 / 中国人留学生に特別奨学金を支給? / 偶然の出会いと白熱の議論
S. Tachibana
● 現実主義の立脚点と「議論からの逃避」~人格攻撃を超えて 私の議論やナラティブは、基本的に3つの要素と1つの立脚点から成り立っている。すなわち、事実・論理・結論(意見や主張)という論証の基本構造に…
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