麻生首相のうつ病?と日本人駐在員のうつ病

 「奇妙な笑い」、「さまよう視線」、「不眠」、「ツメ噛み」、「体重5キロ減」・・・

 うつ病の症状が、我が国の総理大臣の身に確認された。某週刊誌の報道で国内外一斉に騒然としました。報道によると、精神科医の和田秀樹氏は、「直接、麻生さんの診察をしたわけではないのですが、精神科医の立場で言えば」と断りつつ、基本的にはうつ病、視線がさまようのは、うつに良く見られると断言し、首相という立場の人がこの状態であるのは問題で、はやめに専門医で通院・投薬治療をすべきと言い切った・・・

 麻生首相が果たしてうつ病かどうか、追及しません。この一件で、私が、思いついたことがあります。94年から私の中国勤務暦(一部東京勤務を除く)は14年を超えます。この14年の間、私の周り、私が知る限り、うつ病にかかった、又はその疑惑のある日本人駐在員は10名以上いました。

 中国での生活や仕事の環境、実情は、通常の日本人が想像できる範囲、理解できる範囲を遥かに超えているのです。台湾や香港地区で勤務して、大陸に転勤してきた日本人も、同じ中国人というのにこれだけ違うと驚きを隠しません、このような日本人も多数います。

 麻生首相は民主党、自民党内の一部、マスコミ、国民から大きなプレッシャーを受けています。仮に麻生首相がうつ病になったとすれば、これは、「量」のプレッシャーによる被害者です。自動小銃、機関銃、大砲などの一斉掃射で、倒れた犠牲者なのです。

 しかし、中国の日本人駐在員で、うつ病になった人たちのほとんどは、「質」のプレッシャーによる犠牲者です。量は多くないものの、本人が想像もできないような精神的な衝撃を受ける。その破壊力が甚大です。まるで原爆のように、物理的に見た目では小さな爆弾でも、連鎖反応を起こし、最終的に大破壊になるのです。

 客観的環境で、日本人駐在員は、心の病気にかかりやすい。医者でもない私の私見ですが、「被害者妄想」というのが一つ著しい症状ではないかと思います。いま、中国に派遣した日本人社員に、メンタルケアを実施している日本企業はどのくらいいるのでしょうか。私が以前在職した外資系企業で、中国駐在したとき、メンタルケア制度がありました。心の病を認められた場合、必ずカウンセラーにかかるように求められます。日本にも、メンタルケア心理士という資格があります。心の病のほとんどが鬱憤や不平不満の蓄積によるものだと私が理解しています。誰かに訴えたい、聴いてくれる人を求める、これはまだ早期段階ですが、誰にも言いたくない、一人の世界に閉じこもるとなると、末期ではないかと思います。メンタルケアのカウンセラーの主な治療手段は、あの手この手使って患者に話してもらい、心を開いてもらうことです。もちろん、本格的な薬物治療で補助することも必要不可欠です。

 麻生首相が帝国ホテルの高級バーを好んで、通っていました。私は、日経新聞の「首相官邸」を毎日チェックしています。ここのところ、麻生首相のバー通いの回数がめっきり減りました。これは、決して良いことではありません。バーで一杯飲んで、一日の鬱憤を晴らす、つまり、ストレスを極力に溜め込まないというのは、メンタルケア上大変重要なことなのです。ところが、麻生首相のバー通いは、マスメディアから酷く叩かれました。こんな不況なときに、庶民の生活苦を無視しての高級バー通いはけしからんと・・・ それなりの道理はあります。私は、麻生首相の政策や政治理念を決して賛成しません。麻生政権の統治能力のなさについても見下します。しかし、首相も、一人の人間ではありませんか。彼は大きなプレッシャーの下で一生懸命やっていることも忘れるべきではありません。飲酒後のもうろう記者会見で辞任に追い込まれた中川元大臣を当初、容認・慰留した麻生首相は、政治盟友の失脚を恐れる気持ちもあろうが、「飲酒盟友」に対しての同情心はまったく持っていなかったのでしょうか・・・

 在中の日本人駐在員は、いろんなプレッシャーに直面しています。くれぐれも、メンタルケアをおろそかにすべきではありません。ゴルフやカラオケ通い、居酒屋でのやけ酒、後ろめたさなんて気にせずに、節度をもっていれば、どんどんやるべきでしょう。心の健康が第一です。

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