今回のブリュッセル、イスタンブールの滞在ホテルはいずれも、都心、観光地中心部に位置するホテルを選んだ。
ブリュッセルでは、あのグランパラスから徒歩1分のホテル・アミーゴ(Hotel Amigo)に投宿。市内観光はすべて徒歩ですまされる。食べ物横丁「イロ・サクレ地区」 までは徒歩8分。ルクセンブルクやブルージュなどの地方の旅、列車を使うときもブリュッセル中央駅まで徒歩5分という便利さ。
小さなホテルではあるが、ロッコ・フォルテ系(Rocco Forte)の5つ星としてヨーロッパでは名門になっている。しかし、ヨーロッパの5つ星というのは、少なくともハードウエア面ではアジア系に比べると、遜色が否めない。客室の空間が狭いし窮屈、東南アジアあたりのビジネスホテル程度である。もちろん、内装や全体的な雰囲気は上品で抜群に素晴らしい。
ここに限った話ではないが、ヨーロッパ、特に西欧全般、このレベルのホテルでは、ドレスコードがある程度求められる。短パンTシャツ姿の観光客よりも、スーツ・ネクタイのビジネスモードが適しているのかもしれない(反省)。
イスタンブールの宿泊先は、スルタンアフメット・パレス(Sultanahmet Palace)。
イスタンブールのシンボルであるブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)の裏に位置する。旧市街スルタンアフメットのメジャースポットはほぼ全数、徒歩1分から10分の徒歩圏内にある。
イスタンブールの宿泊先は、大きく分けると、観光地が集中する旧市街とビジネス中心の新市街という2大エリアになる。国際的に名が通っている高級ホテルは、フォーシーズンズを除いてすべて新市街に位置する。設備やサービス面では申し分ないが、観光には電車に乗って海を渡る必要があるので、不便である。
旧市街に位置するフォーシーズンズはどうかというと、まさに好立地であるだけに料金が半端ではない。リゾートなどホテル滞在型の旅なら検討する余地もあろうが、イスタンブールの場合ほぼ日中出歩いているので、いくら素晴らしいホテルといえども、もったいなすぎる。あとは、旧市街にあるのは小型のブティックホテルやB&B(食事付きのペンションや民宿)のみである。
今回のスルタンアフメット・パレスはまず、立地が素晴らしい。建物や内装も一応オスマン帝国の風格が漂っているだけに満喫。中庭もムード満点。何よりも最上階のバルコニー付きコーナー部屋の眺望は申し分なし。窓からのぞくブルーモスクの昼夜の異なる表情、旅の思い出として永久保存版になる。