三回忌の庭――時間をもう一度、ゴン太と共有する日
S. Tachibana
<前回> 2026年3月11日。庭は静かだった。昼下がりの光が熱帯の空気の中でゆっくりと落ちている。草はいつもより少し濃い緑に見え、白い小石の上に置かれた墓石の周りだけが、整然とした小さな空間をつく…
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忠誠という秩序――ハチ、そしてハナ、ゴン太へ
S. Tachibana
<前回> ハチを見送ってから、私は何度も考えている。ハチ、そしてハナ、ゴン太、彼らはなぜ、あそこまで一貫していられたのか、と。 人はそれを愛情と呼ぶ。だが、彼らにとっては違ったのではないか。守ると…
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合掌はなぜ生まれ、悲しみはどこから来るのか――荼毘の日の夜に考えたこと
S. Tachibana
<前回> 荼毘の日。無言の帰宅。その夜、灯りを落とした部屋で、私は静かに手を合わせていた。宗教者ではない。教義も持たない。それでも、合掌し、祈り、そして深く悲しんでいた。自分でも理由は説明できない。…
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2月23日――再生への祈りを炎に託した日
S. Tachibana
<前回> 2月23日。ハチと別れる日。 最後の朝、家の空気は不思議なほど静かだった。妹のマルがそっとソファーに上り、同じ高さから兄を見つめている。吠えもせず、近づきすぎもせず、ただじっと見ている。…
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涙が止まらない14年7か月、ハチは私の人生そのものであった
S. Tachibana
<前回> 2月22日。ハチと一緒に過ごす最後の日である。朝から静かな時間が流れていた。花に囲まれ、いつもの空間に横たわる彼の姿は、眠っているときと何も変わらない。私はそばに座り、何度も体に触れた。知…
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ムスリム従業員への配慮と労務管理、必要性と副作用をどう制御するか
S. Tachibana
<前回> ムスリム従業員の労務管理における特徴は、宗教が私的信条にとどまらず、時間配分、身体管理、対人関係、日常行動にまで及ぶ生活規範として機能している点にある。したがって、論点は宗教理解の有無では…
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愛する次男 ハチ、虹の橋へ旅立つ
S. Tachibana
<前回> 2026年2月21日午後4時35分、我が家の次男ハチは、14年と199日の生涯を閉じ、虹の橋へ旅立った。 ここ数か月で、ハチは食欲と意識の明瞭さを保ちながらも、後肢の筋力低下と関節機能の…
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マレーシア移住希望者へのアドバイス、業者が教えてくれないこと
S. Tachibana
マレーシア移住は「まだ可能」だが、「昔の延長線上」ではない。ここを誤認した瞬間に失敗が始まる。 ● 利害構造を理解せよ ビザ申請代行、コンドミニアム紹介、銀行口座開設、車両購入サポート、留学支援、…
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「マレーシア移住は5000万円から」――甘い勧誘に水を差す、あえての現実論
S. Tachibana
私はFacebookで約3,500人が参加する「マレーシア移住の会」を主宰している。日々さまざまな相談が寄せられるが、正直に言えば、世の中には甘い話が多すぎる。私は勧誘側ではない。移住を成立させて手…
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