久しぶりにマレーシア国内出張。7月5日(金)からペナン方面の2泊3日。初日の到着日、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)ペナン部会・三水会合同大会と夕食会に出席した後、残りの1泊2日は食べ歩き。地方部会といっても総領事も出席する70名の盛会だった。
ペナンという街もオーバーツーリズム気味。元々島側、特に世界遺産に登録されたジョージタウンの街は狭くて入り組んでいる。一方通行が多く、渋滞がひどい。移動にはかなり時間がかかる。やはり、観光客と住民の共存は大変だ。私はそれを嫌って今住んでいるスレンバンという田舎街は、名所らしい名所もなく、観光客が全く来ないだけに非常に住みやすい。
ペナンとは、島だけではない。ちょうどジョージタウンの対岸、マレー半島の大陸側にはバターワース(Butterworth)という街がある。その近辺は、半導体・電機を中心とする日系の製造会社も含めて多くの工場が集まるいわゆる工業地帯にあたる。しかし一方、日本人・外国人駐在員のほとんどが島側に住んでいるのは、島の生活インフラが大陸側に比べて断然優れているからだ。
私は物好きで2日目土曜の休みを利用してバターワースを楽しんでみようと1泊することにした。昼過ぎに島を後にし、海峡を渡る。バターワースの街には、ペナンのような高級ホテルはない。今回泊まる「De’ Garden Hotel」は3つ星のビジネスホテル。料金は島側の半額ほど、清潔で問題はない。駐車場は青空の平面駐車場で広々としていて使いやすい。
やることがないので、夕方17時過ぎにレストランへ向かう。事前リサーチの結果として、地元の名物魚頭火鍋料理かまたはタイ料理という2候補が上がったが、今回は白酒を持参したので火鍋料理にした。現地でGrabに乗って華人の運転手と雑談したら、やはりタイ料理もお勧めだと。次回の予定に入れておこう。
「Zi Wei Yuan Steamboat(紫薇園炭火魚頭鍋)」という中規模の店舗だが、18時過ぎるとほぼ満席状態。いつも食べる麻辣(マーラー)火鍋と違ってスープも楽しめるのが素晴らしい。ハタの頭と骨で煮込んだスープは、白く濁っている。これは極上の味である。具材は魚の肉や浮き袋、海老、イカ、肉など、スープが美味しいので、タレは何も要らない。
最後にビーフンを入れて、名物の「魚頭米粉」で締めくくる。持ち込みの白酒でだいぶ酔いが回ってきたところ、この一杯の魚スープビーフンで昇天する。マレーシアはまさにグルメ国家。どんな地味な地方都市へ行っても、いたるところに美味がある。しかも、お値段がリーズナブルだし、お酒の持ち込みも自由。最高だ。
ご馳走様でした。