無能な高給取り管理職がAIにやられる時代に

 AI(人工知能)の時代になっていくと、人間の仕事がどんどん奪われる。ただ、AIにも弱点がある――。柔軟性と応用力が不足で、決められた枠組みのなかでしか計算処理できない。

 だったら、われわれはその弱点を突いて、とにかく柔軟性と応用力、型破りな人間になればいい。では、どうしたらなれるのか。いちばん重要なことは、物事の原理を知ることではないかと思う。従来通り教えられたことだけやればいいというのは通用しなくなり、なぜこうやるのか、その原理を解き明かし、もっと効率的なやり方を探し出す、ということだ。

 たとえば、財務の仕事。証憑や伝票を正確に処理し、財務諸表を作る仕事は、いずれほぼ完全にAIに取って代わられる。会計士も失業の時代になる。財務会計がほぼ全滅になった場合、活路は管理会計の世界に見出すしかない。管理会計だって原価計算のモデルくらいはAIが作れるようになるかもしれないから、もっと応用力のある仕事を人間がやらなければ、AIに勝てない。

 私は最近、管理会計をどんどん人事マネジメントの分野に取り入れられないかと、いろいろ勉強している。要するに人間(労働)の原価計算だ。実際のパフォーマンス、労働生産性を完全に定量化して金額に換算すると、賃金額の適正化ができる。ただ胡坐をかいて大した仕事をやっていない年俸1000万円の管理職は、計測してみると実際の労働は300万円の価値しかなかった。そうすると、ポストを空けて現場労働へ行けと、AI人事部長から自動的に辞令が発令される。現場労働もAIがやっていたら、残念ながら解雇だ。

 こういう時代になってもいいのではないか。

タグ: