伝統無視、政府独走の2014年祝日予定に反発必至

 2日前中国政府発表の2014年祝日通知を見て、その非常識ぶりにはしばらく言葉が出ない。――春節の除夕(大晦日)を通常勤務日にしたのは、中国の伝統的習慣に反する。

 祭りで一番盛り上がるのが前夜祭。春節で一番のメインイベントはやはり除夕夜ではないだろうか。夕方に近付くと、遠方から帰郷してきた家族が揃いはじめ、わいわいと御馳走を準備しながら話に花を咲かせる。そして、家族全員そろっての「年夜飯」(おせち料理)で盛り上がる。

 が、政府発表の祝日通知では、地方の従業員は、除夕夜ないし年初一(元日)当日、帰郷の途上にあり、一年に一番大切な時間に家族団らんできなくなってしまう。まったくの非常識である。

 毎度言っていることだが、そもそも、中国政府が国民のための連休予定組みなどは余計なお世話だ。さっさとやめてほしい。勝手に土日を振替勤務日にするのも世界の常識に反する。日曜日に教会へ礼拝に行くクリスチャンもいる。「安息日を聖とせよ」という聖書の言葉を、ちゃんと勉強してほしい。宗教の自由を尊重してほしい。

 当社では、1月30日除夕当日(木・通常勤務日)と、2月7日(金・通常勤務日)、2月8日(土・振替勤務日)を有給休暇とし、1月30日~2月9日まで、11連休とする社内予定を通知した。