トヨタが崩壊する日、JAPAN ON SALE!日本国は売り出し中

 日本は安い。物価、企業、人材、すべてが安い。日本は売り出し中。日本国は競売にかけられている。

 世界の時価総額ランキングの上位20社(2021年現在)には日本企業は皆無。辛うじて40位台に食い込んだトヨタ自動車は、テスラの3分の1。このままだと、トヨタがトップ50位から脱落するのは、3年。100位から脱落するのは、5~10年。そして、トヨタは崩壊するだろう。自動車とは、タイヤと座席のついたコンピュータだから。

 自動車は、移動するコンピュータ。「車」は死語になり、消える。フィルムが消え、今度カメラも消えるのと同じ。そして、トヨタが崩壊する日は、日本が崩壊する日と理解しても差し支えない。

 トヨタの繁盛は、織機から自動車への一歩を踏み出したところからきた。トヨタの衰退ないし崩壊は、自動車から次への一歩を踏み出せないところからくる。次の一歩を踏み出せないのは、技術力の欠乏ではなく、人間力の欠乏にある。

 東芝も売り出し中。英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズからは買収提案が出ている(2021年4月7日)。同日の東芝株価は前日比18%高となり、2018年4月の車谷氏のCEO就任時以来、最高値を記録した。

 買収総額は2兆円規模。東芝はたったの2兆円か。独シーメンスは14兆円くらいだから、7分の1しかない。安いと思うだろう。だから、言っている。日本は安い、物価、企業、人材のすべてが安い。

 なぜ、企業が安いかというと、「労働債務」を負っているからだ。半分以上のホワイトカラーは要らないと私はいっている。この労働債務を処理してしまえば、優良企業に転じて株価がぐんぐん上がる。買収提案の情報だけですぐに株式市場が反応するのだから。

 労働債務を処理する。つまり、リストラ。少し前、私が言ったことだが、日本人が日本人をリストラできないから、外国人に来てもらうのだ。日産のゴーン氏が第一号といってもいいだろう。これからどんどん出てくる。それが現実になりつつある。このままだと、トヨタも売り出されるだろう。時間の問題だ。

 リストラは、外国人にしかできない。外国企業が日本企業を買収すると、容赦なくリストラする。そこで、企業時価が上がる。儲かるのは外国人。日本人は単にリストラを食らって貧困化するだけ。
 
 日本は安い。物価や企業だけでなく、賃金も安い。リストラしない。競争で弱者をふるい落とさないで、同じパイを全員で分けるのだから、単位価格は下がる。そこで外国に買われるわけだ。

 人件費をみてみよう。日本のアニメスタジオが、中国企業の下請けになるケースが増えている。新聞記者の中藤玲さんは「中国の求人サイトによると、アニメーターの平均月収は杭州では3万4062元(約52万円)。一方、日本では月収17万5000円でも業界平均よりずっと高い。中国と日本の関係が逆転しつつある」といっている。こうして人件費が3分の1の日本人が安く買われている。

 日本は外国に安く(不当に安く)買われ、日本人は奴隷化していくのだ。誰も変えられない。政治の問題ではない。日本人が変革を望んでいないからだ、日本人同士の競争を受け入れられないからだ。一部をふるい落とすか、全員貧困化するか、日本人は後者を選んだようだ。宿命だ。

 JAPAN ON SALE!

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