東京セミナー満席・2010年中国人事コンサルの方向

 10月6日の東京セミナー「在中日系企業の人事労務制度」は、定員満員となり、締め切らせていただきました。

 日本の場合、「消防法」等法令・規則制度上の制限で、定員増設することができませんので、これをもって、募集終了とさせていただきます。多数のお申し込みをいただき、心から感謝申し上げます。

 今回の東京セミナーは、各社本社海外本部や中国事業室の担当責任者、担当役員向けのものです。内容的には、実務の「Know-How」よりも、戦略レベルに目線を合わせた「Know-Why」です。目下中国国内人事労務現場の情況を生々しく伝えたうえで、喫緊の課題を解読し、戦略的方向性を提示するのが、狙いです。

 今後の1~2年は、中国事業の「ヒト」の問題を早急に解決しなければ、大きな障害になるし、在中日系企業もこれで明暗が分かれると、私が断言します。

 特に、優秀な中国人の中堅管理職を如何に育て上げ、如何に定着させ、如何にリーダーシップを発揮させるかは、もっとも差し迫った課題です。来年初めからは、私は、独自の中堅人材育成プログラムをスタートします。いま、すでに何社かの契約が内定しています。完全に、個別レッスンで、エリート育成コースです。学習内容は、会社の仕組み、組織の管理運営、学習力と問題解決力、自律とモチベーション、マーケティング、コスト管理、顧客管理、リスク管理、中国ビジネス文化と日本企業文化の融合、リーダーシップなどなどといった、ミニMBAのようなものです。もちろん、全プログラムは、中国語で行います。

 それと、従来のOJT(オン・ジョブ・トレーニング)から、OJL(オン・ジョブ・ラーニング)へ切り替え、中国人スタッフが納得のうえでの自己学習力の向上に着眼します。インストラクターとして、私は、コーチング役に徹し、従来の詰め込み式研修と一線を画します。

 今後の1~2年で、私の手で育て上げる中国人エリートが日系企業の中堅になっていくことを確信しています。コンサルタントよりも、社内の中堅が問題解決に当たるのがベストだと考えます。「脱・コンサルタント」の企業を育て上げるのが、コンサルタントの極意です。

 夢が限りなく広がります。