ウクライナ生まれのミス日本、大騒ぎの裏

 ウクライナ生まれのモデル椎野カロリーナさんが「ミス日本」に選出したことで、日本国内では大騒ぎになった。彼女に関して、私は個人的に違和感が強い。欧米系にしても美人と思えないし、2位以下の候補者のほうがはるかに美人ではないかと思ってしまう。

 日本に移民国家の将来像を示すには、インパクトのあるエビデンスになるかもしれない。「ウクライナ」というキーワードもまた政治的な示唆に富んでいる。ただあまりにも露骨ではないか。美学や審美眼はそれぞれ異なり、争うつもりはないが、ただこの論理からいくと、日本に帰化さえすれば、黒人女性もミス日本に選ばれ得る。それでいいのか?

 私は人種差別の意図は、一切ない。ミスコンテストの選抜基準に個人的な所感、1つの意見を述べているだけだ。だが、一部のメディアはすぐに、このような否定論を「不毛なもの」「差別」と決め込み、ポリコレ棒で叩き潰そうとする。それこそが、差別ではないか。異論にすぐ「差別」レッテルを貼るのは、文化大革命と同じだ。

 彼女がわざわざ日本のパスポートを示すまで、日本人であることを証明しようとしたところは、もう1つのことを示唆している――。違和感を抱いでいるのは決して1人や2人だけではない。国籍と文化は、別物だ。彼女が日本人であることに異論はない。ただ理屈抜きに視覚的違和感を抱く人も多いだろう。ミスコンテストはそもそも「見られ方」の部分が大きい。

 外見が欧米人でも日本国籍を持つ以上、ミスコンテストに参加する権利は剥奪されるべきではないと言うが、参加できても選出されるとは限らない。むしろ、選ばれない可能性のほうが大きい。帰化日本人と純粋日本人の数の差が大きく、正比例に帰化者が選ばれる確率が極小ということは、差別でも何でもない。

 ミスコンテストにまで無理して政治的意図を持ち込むとは、今の日本社会が誠に息苦しい。

 そして、最後にショッキングな続報。すでに報じられた彼女の不倫疑惑について、2月1日にミス日本協会は「男性が既婚者であることを隠し、女性に近づいたため、女性側に非がない」と一旦声明を出したものの、それが一転し、女性は相手が既婚者であることを知った上で交際し、男女の関係もあったということが判明したとし、彼女の所属事務所が2月5日、彼女と契約を解除した。

 これを受け、ミス日本協会は、本人から辞退したいとの申し出があり、これを受理して、今年の同グランプリを「空位」とすることを発表した。

 政治的意図見え見えの選定。美人でも何でもない不倫女をミス日本に選んだのは、日本の恥。ミス日本協会の大失態。それにしても、普段は変化を嫌う日本人だが、政治的になると、豹変する。戦前の鬼畜米英から、終戦を境に、原爆も何も忘れ、米国の飼い犬に急変する。

 ミス日本の一件も、なぜウクライナ出身者か。ロシアに侵略されたからと言って、汚職不正大国のウクライナ出身だけでミス日本までしてしまう。しかも不倫女で…。不思議な日本だ。

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