<雑論>JALの新社長は女性 / 中国に60%の関税 / トランプの取引 / 5つの戦い / コーチング全盛期

● JALの新社長は女性

 日本航空において、短大卒・CA出身で女性初となる新社長(鳥取三津子氏)が誕生した。記事「短大卒、CA出身の女性新社長誕生を喜べるか」(2024年1月26日付PRESIDENT Online)にはこう記されている――。「女性が昇進すると、男性だけではなく、ライバルの女性にも敵視されるはめになる。女性の敵は女性ということだが、女性幹部ほど下の女性に厳しいという指摘もある」

 日本人の嫉妬心、ルサンチマン度は世界トップクラスという人もいるくらい、陰湿な日本社会である。ただ単に善悪の価値判断だけでなく、そういう社会はどのように形成されたのか、事実判断と向き合ってみたい。日本には、社会が存在しない。会社が社会に取って代わったからだ。諸外国の場合、社会が競争の基本プラットフォームだが、日本人は会社のなかで競争する。このシステムが嫉妬心の起爆剤・増強剤にも、足の引っ張り合いの原因にもなっている。

 適者生存の法則に従い、よほどの変わり者でなければ、社内競争の波に乗らざるを得ない。良し悪しという価値判断では意味がない。サラリーマン時代の私はよほどの変わり者で、結局のところ、「会社を変えることができない人は、自分を変える」という別の法則に則って、会社を辞めたわけだ。鳥取社長にはぜひ、頑張ってほしい。

● 中国に60%の関税

 米紙ワシントン・ポスト電子版は1月27日、トランプ前大統領が、再選した場合に中国からの輸入品に対して一律60%の関税を課すことを検討していると報じた。トランプは商人であり、交渉に長けている。それにしても、60%というとんでもない高額関税を提示するのは、ナンセンスではないか。いいえ、ナンセンスではない。

 米国は、中国に60%の関税をかけるのと引き換えに台湾防衛を放棄する。という取引なら中国は乗るのか?ほぼ間違いなく乗るだろう。台湾統一の戦争コストと天秤にかければ、高くない。いや、安い。米国が台湾防衛を放棄すれば、台湾の民意も一変するだろう。最終的に中国に「無条件降伏」するだろう。和平統一が実現する。そもそも60%の税率も交渉不可ではない。

● トランプの取引

 バイデンは親イラン勢力による米兵3人の殺害に対する報復について、イランとの直接戦争を避けたいとした。米国は、イランともロシアとも戦わない。中国と戦うと思えますか?これに関しては、バイデンもトランプも同じだが、バイデンは言わない黙示型であるのに対して、トランプは何らかの形で明示することを条件に中国に取引を仕掛ける。

 黙示を読めない、読まない、読もうとしない多くの台湾国民は、中国が台湾を侵攻すれば、米国が戦ってくれるだろうと思い込んでいる。だが、一旦明示すれば、台湾国民の選択肢は、自力で戦うか和平統一に応じるかの二択に限られる。すると諦めがつき、後者を選べば、中国は戦わずして勝ち、莫大なコスト削減ができる。トランプは、明示を条件に中国に取引を仕掛ければ、莫大な利益を手にすることをよく知っている。米中Win-Winの取引である。台湾は単なる捨て駒になる。

 トランプはこうオファーするだろう――。台湾へは、「台湾を米国に守ってほしければ、金を払え」。一方、中国へは、「台湾を米国守ってほしくなければ、金を払え。さらに米国が台湾を守らない旨を明示してほしければ、もっと金を払え」と。

 トランプは自ら、「選ばれし者」と言っている。それは本当だと思う。選ばれし者には、理解されない異端児という特徴がある。トランプは君主だ。君主は理解される必要はない。

● 5つの戦い

 人間は生きる限り戦っている。その戦いは低次から高次へ5つのレベルに分けることができる。

 レベル1、生存のための戦い。
 レベル2、生活のための戦い。
 レベル3、将来のための戦い。
 レベル4、成功のための戦い。
 レベル5、特権のための戦い。

 今の米・西側諸国のレベル5の連中は、レベル1~3ないしレベル4の人たちに、虚構である「自由や人権のための戦い」を吹聴し、分断と相互闘争を仕掛けている。これは、少数である彼らがレベル5の特権を守り、拡大するための戦いである。

 自由や人権を言うが、思うに、日本社会の同調圧力も自由や人権を侵害する一大加害者ではないか。自警団による個人の権利侵害はひどい。私はそれで日本を脱出し「海外亡命」した。

● コーチング全盛期

 先日、こんな相談が来た。「いつも欧米や中東の豪華ホテルのボールルームで講座や宴会で、億万長者になるための派手なセミナーをやる講師は、信用していいのか」。私は次のように答える。「その講師ご自身が億万長者になっているか、Yesなら、そういうセミナーと教材で億万長者になったかをまずチェックしてください」

 日本はいよいよコーチング全盛期。一方、コーチングは胡散臭い、怪しいとも言われている。思うに、コーチングが怪しいのではなく、怪しいコーチがいるから問題なのだ。億万長者になるためのコーチングがあるとしよう。まず修了生で億万長者になった事例を見せてほしい。コーチングを受けるよりも、コーチになったほうが億万長者になりやすいと思うが。

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