APECカード取得、「政冷経熱」古き良き時代の終焉

 申請して6か月経過。やっとAPECカード(ABTC)が発行された。これでネックになっていた中国ビザから解放され、いつでも自由に中国出張ができるようになった。

 コロナ以前、日本人は、最長14日間滞在のビザ免除で中国に入国ができた。コロナ明けてから、中国はどんどんビザ免除対象国を拡大し、私が住むマレーシアまで対象になったものの、日本だけが取り残されていた。中国の入国ビザ申請は、煩雑な手続き(記入書類は10枚ほど)が必要で申請の順番待ちなどで時間もかかる。急なビジネス出張には対応できない。

 中国外務省は2024年1月29日、日本人に対するビザ免除の再開について、「真剣に」検討を始めたことを明らかにした。なぜ「真剣」というのか、今まで真剣ではなかったのか、これは日本側にも「真剣さ」が求められるのか。日本の米国追随の姿勢は、明らかに「真剣さ」に欠けるものに見えたのだろう。

 ひと昔、日中関係は、「政冷経熱」の時期があった。振り返ってみれば、古き良き時代だったように思える。今、「政冷経冷・政経連動」に変貌したのも、アメリカが「真剣に」反中するようになったからだ。

 米国は、中国の台頭を受け入れられない。たとえ中国が民主主義国家に変身したとしても、何も変わらない。唯一変わるのは、米国が中国の選挙を牛耳って親米政権の擁立に工作できるようになる、それだけの話だろう。世界で戦争を起こし、不和にしているのは、中国ではなく、米国だ。この点は、火を見るより明らかだ。

 米国は、世界のガンだ。

タグ: