<雑論>中東戦火 / 割り勘 / 偉大なアメリカ? / 愚民量産

● 中東戦火

 イスラエルは、パレスチナを蚕食し、完全ユダヤ人国家にしたい。これは実施可能だ。ハマスは、イスラエルを滅ぼし、完全パレスチナ国家にしたい。これは実現不可能だ。後者が前者に自殺的攻撃を仕掛けた結果、前者の計画実施は過激なものに変わる。ガザ地区の人口密度は、香港レベル。イスラエルが地上戦に持ち込めば、市民のかっこうをしたハマス兵士の区別がつかないまま、無差別殺害は不可避。すると、アラブ諸国は嫌でも団結せざるを得ない。それにはイスラエルだけでは戦えない。米国は巻き込まれる。テロとかの問題で終わらない。

 ユダヤ人はやはり世界一優秀な民族だ。9回失敗しても10回目で成功を手に入れる。失敗を恐れない。これは日本人にいちばん欠落しているものだ。思考力、生存力、どれも最上級。ハマスの奇襲に負けたイスラエルは、失敗から学ぶだろう。ユダヤ人が2000年の亡国史とナチスの虐殺から最も多く本質的なものを学んだ。

 ただし、今回のハマスに対する「倍返し」作戦はあまり賢い決断ではない。なぜだろうか?ネタニヤフ政権は当初の失態から国民の信頼を取り戻すためそうせざるを得ない部分も大きいだろう。テロにやられたら、テロルールでやり返すという論理で、国際法も人道もない。国連でどんな決議がされても、イスラエルを止めることができない。

 一方、ユダヤ金融資本に牛耳られている米国は、バイデン政権の閣僚もほとんどユダヤ系で、イスラエル側に立たざるを得ない。この構図で得するのは、中国とロシア。今の世界は、実質的にユダヤ対中華の戦いだ。前者は後者より全般的優位性を有しているが、民主主義という制度的欠陥だけが致命傷なのかもしれない。

 隣人愛、元々ユダヤ教の中心的な教義だった。さらにマタイ福音書に描かれているイエスは、「隣人を愛すのは当たり前だろ、敵も愛して見せろよ」とまで言った。しかし、ユダヤ人は、隣人のパレスチナ人に対する「隣人愛」はないのだろうか。不思議で仕方ない。

● 割り勘

 色んな食事会がある。華人の場合、「私が払う」と伝票の奪い合い合戦だが、日本人は、最近割り勘でももめる。そういう体験が多い。妻からは「日本人との付き合いは慎重に」と度々助言されるが、これを受け入れることにした。悲しいかな。

 私は全て割り勘派ではない。例えば、学生、まだ収入の少ない若者、子育て中の女性、お世話になった人などの方は、喜んでご馳走する。しかし、大企業勤め、経営者・幹部、事業者といった方々は、特別な理由もなく、こちらがご馳走するのは、逆に上から目線になりがちなので、割り勘、あるいは間接的な対価支払い(例: 妥当なレベルの手土産など)で、持ちず持たれず、サステナブル(持続可能)な人間関係の維持を求めている。こういう暗黙のルールは、後者の部分が最近、崩れ始めた。後者に属する一部の人にはどんな理由があったか定かではないが。

 「貧すれば鈍する」ということわざがある。「人窮志短、馬瘦毛長」。――前記のことわざに当てはまる中国語の古典(出典:禅宗史伝の書、雲門下七世・仏国惟白の編『建中靖国続灯録』)。馬が栄養不良だったり病んでいたりする場合は、痩せる一方、毛が長く伸びる。毛が伸びるのは、貧弱になった身体の体温を保ち、生き延びるためだ。最近の日本人を見てそう感じた。精神的な貧困に陥るのが最も恐ろしい。

● 偉大なアメリカ?

 神に対する畏怖を失い、謙遜を捨てたところ、傲慢が偉大さを削ぐ。250年の歴史しか持たないアメリカは、哲学欠如の浅薄さ、そして自分の強さが単に数千年歴史の瞬間であることにいかに無知か。没落の道を歩む。

● 愚民量産

 ある外国人の方のフェイスブック投稿を直訳引用する――。いかに効率よく愚民量産政策を実行するか。愚民を量産する最も効率的な方法は、愚民を教師にすることである。そうすれば、より多くの愚民を素早く、正確に、大量に作り出すことができる!

タグ: