マレーシア移住(6)~自分で住むなら、住宅を買った方がいいのか?

<前回>

 前回は、マレーシアの不動産が値上がりしない理由を解説した。では、居住目的で購入するのはどうだろうか。実は私もその1人である。ただ人によっては状況が異なるので、それぞれの最適解を求めなければならない。

 まず、マレーシアの居住期間が短いと、一般的に賃貸のほうが得で、長ければ、その期間の家賃と比較し、さらに最終的な売却時の相場も予測しながら、総合的に損得を吟味する必要があろう。

 次に、不動産を購入する場合、ロケーションと物件タイプが重要だ。KLCCやモントキアラの高級コンドミニアムも一択だが、私はかなりはみ出し者で、スレンバンという日本人があまり住まない小さな地方都市の土地付きの家を選んだ。その理由を簡単に述べよう。

マレーシアの田舎でのびのびと暮らす

 理由その1、私は大都会に魅力も感じない人で、都市部の事務所へ出勤するわけでもないので、自然豊かな(田舎に近い)地方の広々とした家が適している。KLCCやモントキアラあたりのコンド相場で地方だと大きな家が買えてしまう。

 理由その2、地方といっても私は海外出張があり、空港から遠く離れた場所だと、不便になる。以前、イポーも魅力的な候補地として検討していたが、空港との距離で断念した。スレンバンはKLIA(クアラルンプール国際空港)に近く、都合がよい。

 理由その3、スレンバンはクアラルンプール中心のKLCCまではわずか65km、車で1時間弱で行ける。立派な首都圏でありながらも、いままではスランゴール州に抑えられ、地価が著しく過小評価されている。最近徐々に通勤圏になりつつあるので、不動産相場は上がらなくとも、下がることはまずなかろう。

 理由その4、私は今後も長くマレーシアに住む予定なので、賃貸住宅だと割に合わなくなる。そして、たまたま掘り出し物件に出会い、即決で購入した。

<次回>

タグ: