講演後の夕食、クラン地元の名店で贅沢なひとときを

 先日、講演を終えての昼食に続き、夕食には中華総商会クランの主席であり、マレーシア製造業者連盟(FMM)委員長でもあるTer氏に、家族ぐるみで招かれた。行き先はクラン港の近くにある「Restoran Perlama Seafood(咈蘭嗎海鮮飯店)」であった。

 この店は、地元の人の案内がなければたどり着くのが難しい場所にある。舗装されていない道を走り、ようやく店にたどり着いた。Ter氏は何度も「田舎のボロボロ食堂で、申し訳ない」と恐縮しながら案内してくれたが、私にとってはむしろ、このような「ボロボロ食堂」が好みである。

 あまりにきれいな店で食事をすると、私は内装費を食事代よりも支払っているような気がしてしまい、どうも納得がいかない。むしろ、飾り気のない田舎町の食堂で絶品料理に出会う瞬間こそが、私にとって至福のひとときである。

 この海鮮レストランは、店構えこそB級感が漂うが、提供される食材とその味わいは決してB級ではない。アワビや蟹といった豪華な食材をふんだんに使った贅沢な料理、そしてTer氏が持ち込んだ白酒を心ゆくまで堪能し、クランの夜を満喫した。

 改めて、Ter氏とそのご家族に感謝申し上げる。ご馳走様でした。