2025年6月27日(金)。七七日(四十九日)を迎えた今日、ハナの納骨式を執り行った。場所は、ハナが生前こよなく愛した我が家の庭である。緑に囲まれ、小鳥のさえずりに包まれるこの場所は、ハナがいつも日向ぼっこをし、風の匂いを嗅ぎ、蝶を目で追っていた、まさに彼女の楽園であった。
手にしたハナの小さなお骨には、いまだに温もりが残っているように感じられた。その温もりは、彼女が決して遠くに行ってしまったわけではないという確信を与えてくれる。
納めた場所の上には、白い小石を丁寧に敷き詰め、小さな記念碑を置いた。花を飾り、静かに手を合わせる。風がそっと頬をなで、小鳥の声が枝葉を揺らすたびに、ハナの気配が感じられる。小鳥になって、蝶々になって、彼女は毎日のようにこの庭に舞い戻ってくる。
この庭は、もはやただの空間ではない。そこには、ハナの記憶が刻まれ、命の循環が息づいている。分かち難き存在が、姿を変えて共に在り続ける場所である。
今日もマーラーの交響曲第2番「復活」のフィナーレを聴きながら、私はあの子と優しく対話を続けている。彼女の声は風に溶け、音楽とともに胸の奥深くに響いている。
離れることはない。これからもずっと、共に在る。
<次回>