非難と批判、そして「正論」の考え方

 人間は、人のことを非難や批判し、正論(べき論)を語るのが一種の本能である。非難や批判は決して悪いことではない。ただ、それと一緒に改善案を提示しないと、ただ無力で非建設的な批判になってしまう。そして、もっと怖いのは、「正論」を語る人である。誰もが反論できない正論を語りつつも現状は一向に変わらないし、肝心な正論実現の方策一つ提示できないまま、ただひたすら正論に酔いしれる。

 コンサルという仕事柄、常に自戒していることだ。否定には改善案がついてくるか、正論は立派だがそれが実現可能か・・・。