白板派の長時間講演、ホーチミンセミナー定員超過開催

 10月15日(木)、ホーチミン・ホテル日航サイゴンでセミナー開催。20名程度の小規模勉強会の予定だったが、最終的に40名の定員超過開催となった。

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 個人的には小規模セミナーや勉強会が好きだ。挙手なき質問や意見交換が自由にできるのがやはり10名程度。今回は出張日程や予算上の問題で追加開催できず、増席で対応したが、今後セミナーの有料化に伴い、やはり小規模に戻したい。

 初めての方も多く、私がパワーポイントを使わずに、しかも4時間近くしゃべりっ放しするのをみて驚かれる方もおられる。私の講演はよく「脱線」する。パワーポイントだと基本的に編成されたストーリーに沿って話す必要があるので、都合が悪い。

 講演会やセミナーの内容は、企画、編制したときの思考回路が後日調整されたり、最新情報によって上書きされたり、そして開催当日の状況、参加者の質問、自分のひらめきに応じて増減、再編されたりすることがしばしばあるので、パワーポイントに縛られたくないのである。

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 パワーポイントはインパクト強調のための手段であり、一枚にできれば10文字以内、多くてもせいぜい20~30文字が上限だが、びっしり文字で埋め尽くされるパワーポイントが現に多く見られる。そうなると、ワードにカラーやデザイン性を取り入れたのと変わらなくなる。だったら最初からワードを使って、もっと多くの文字を詰めたほうがよくなってしまう。

 あとはパワーポイントの上映でどうしても室内が暗くなるし、講師もちらちらと画面を見るから、背や横顔を観衆に向けてしまい目線接触が少なくなるのが大きな欠点だ。

 ということで、私は今時珍しい白板派だ。