<東京>路地裏の地味な自然体フレンチ、ラ・ファランドール

 金曜日、アークヒルズでセミナー終了後、フランス料理「La Farandole(ラ・ファランドール)」で食事。

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 六本木7丁目の住宅地にある「La Farandole」はとにかく地味。小さなレストランで1日3組の客しか受け入れない。それが気に入った。店に入ってみると、予想通りやはり地味。セミナー講演で疲れた自分は、肩が凝るような派手さは要らない。

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 料理もいたって地味。日本国産の食材に醤油の効いたあっさり系ソースはまったく自己主張がない。いやいや、これが賛辞だ。魚料理はスズキのポワレ。シンプルな食材、シンプルな味付け。素晴らしい。ここまでは、これもまたおっとりしたシャンパン「Louis Roederer Brut Premier(ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ)」が地味なハーモニーを演出してくれた。

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 メインの肉料理は、鹿児島産黒豚の炙り焼き。これもまたまた地味な美味。ここだ!一点豪華主義ならぬ一点派手主義を演出してくれるのが2本目の赤ワイン「Cote Rotie Blonde du Seigneur(コート・ロティ・ブロンド・デュ・セニュール)」。カシスやブラックベリー、ショコラにハーブ、そしてスパイスの香り、妖艶なダークレッドが織り成すコントラストがあまりにも鮮烈だ。クライマックス!

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 素晴らしい夕食だった。ご馳走様でした。