12月31日(日)。ハッチャオソムラン村滞在4日目。大晦日の夕食は海辺の庶民食堂で食べることにした。
クリスマスイブや大晦日の夜。大抵のホテルでは賑やかなイベントとコースディナーがセットに組まれ、いわゆるガラディナー(Gala Dinner)が用意されている。客は否応無しに高い料金を払わされ、そしてどんちゃん騒ぎに深夜まで付き合わされる羽目になる。
私はそれが大嫌いで、そうした日の夜はホテルから逃げ出し、「普通営業」のレストランを探し当てる。今年は幸運にも滞在している漁村の海辺に大衆食堂が何軒も並んでいる。
もちろん、ガラディナーの影もない。演奏も歌唱もなく、家族連れのタイ人客でわいわい盛り上がる食堂は私にとってよほど心地よい。こんなタイらしい年末を漁村で迎えられるとは、実に望外の喜びだ。
早速、エビや貝や蟹やイカや魚をどんどん注文する。調理法も単純で素材の新鮮さを十分に楽しめるのが素晴らしい。言葉が通じなくてもまったく関係ない。美食語は万国共通なのだ。
海鮮は肉と違って少々軽いとはいえ、何品もクリアしていくうちにじわじわと満腹感が襲来する。勢いで最初からビールの大瓶を飲んでしまったのもいけなかったが、とうとう降参状態に。年越しというのに、麺類までにはついに辿りつけなかった。
最後に欲張って注文した魚のタイ風天ぷらに少々のご飯で本日の打ち止め・・・。
食後は海辺を散歩してホテルへ戻る。21時就寝。運よくも炸裂する花火や爆竹の轟音を聞くことなく、熟睡のなかで2018年を迎えた。