初挑戦のココナッツ鍋、見事なハーモニーに感動

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 7月2日、UKファーム滞在2泊目の夕食。ゆっくり酒を飲むには、ぶっかけご飯のセットが合わず、つまみが必要だ。そこで、一計を案じる。鍋にしてくれないかと。肉や野菜といった食材を厨房で調理することなく、そのまま出してくれれば、あとはこちらで適当にやる。レストランの省力化にもつながる。

 快諾。鍋ならありますよと、薦めてくれたのは、「椰子火鍋」(ココナッツ鍋)。地鶏から出汁を取るのは分かるが、なんと普通のスープではなく、ココナッツの実を割って生ジュースを鍋にボコボコ入れるのがびっくり。なるほどこれがココナッツ鍋というのか。南国ならではのレシピだ。

 私は辛党で生唐辛子をたっぷりつけて食べるので、あっという間に汗だくになる。そこでほのかにフルーティーなフレーバーの効いた微甘スープが見事に味覚を中和してくれる。素晴らしいハーモニーではないか。「鍋底」の鶏は出汁取りでも、十分に美味しい。さらにメイン具材にラム肉も加えてくれた。

 最後の締めくくりは、地鶏卵の雑炊。これも絶品。食後のデザートには、自家農園産のランブータンをサービスしてくれた。ご馳走様でした。

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